2012年06月01日
ベイトフィネス機でこの価格!?テイルウォーク エランMT

ベイトフィネス機に求められる性能、色々ありますが、管理人的にこれ重要!と感じているのがスプールの立ち上がりの早さと速いギア比、これは外せないんじゃないかと思います。
軽量なリグをキャストするわけで、立ち上がりの遅いスプールでは飛距離が望めません。初速が死んじゃいますからね。
飛距離よりも近距離での正確さだろ、というご意見もあるかと思いますが、MAXで10mキャストできるリールとMAXで7mキャストできるリールで、5m先を攻める場合、どちらが扱いやすいかはおわかりでしょう。ほぼフルキャストに近い操作を要求される回転性の劣るリールは扱いにくいですよね。
カバーやストラクチャーをタイトに攻めることが多くなるベイトフィネスです。ヒットしたターゲットを素早くカバーから引き剥がさないと、ラインブレークの危険も高まるしキャッチ率も落ちてしまいますよね。
そのため、ハンドル1回転でできるだけ多くのラインを巻き取りたいからのハイギアです。多少ギア比が低くても、一生懸命ハンドルを巻ければそれでもいいんでしょうが、できるだけ快適にベイトフィネスの釣りをするならハイギアがオススメです。
で、テイルウォークから、ベイトフィネスチューンを施されたリールが登場してます。それがELAN Micro Tune(エラン マイクロチューン) 73です。


従来からラインナップされていたベイトリール、ELAN(エラン)のベイトフィネスチューンモデルですね。
正直今回現物を全く見ていないモデルですので、同社製の他のモデルのフィーリングなどから想像を交えての話となることをご了承願いますね。
テイルウォークのリール、といわれるとあまり馴染みがなですよね。でも、テイルウォークブランドを展開するAーTEC(エイテック)やアルファータックルならどうでしょう?ご存知の方も多いんじゃないでしょうか。昭和52年設立と歴史もありますね。
比較的リーズナブルなタックルをリリースする両ブランドですが、ルアーフィッシングに特化させたブランドがテイルウォークなわけです。
で、エランですが。テイルウォークのベイトリールは現在4機種がラインナップされていて全てエランのシリーズ名となってます。アルミ製フレームが共通で、ブレーキシステムやハンドル長、スプールやドラグといったところを変更することでバリエーションを増やしてますね。
このアルミフレーム、強度もしっかりしているし精度もなかなかなものです。もちろん、大手ブランドのハイエンドシリーズと比べるとアラも見えますが、そこは直接のライバルじゃありませんからね。この価格帯では十分以上に通用するフレームです。樹脂フレームのモデルとは比べものにならないくらい、しっかりとしたフィーリングですね。
メインギアには現在の主流、大口径ギアを採用しています。素材はイマイチ不明ですが、マイクロチューン(MT)はおそらくアルミ、それ以外はブラス(真ちゅう)のようです。それ以外のパーツも軽量化されたことでMTは重量188gと他社製の軽量ベイトリールにも引けを取らないレベルとなってます。
ちなみに、それ以外のエランシリーズは235~240gです。
ベースモデルと大きく違うのはブレーキシステムとスプールですね。ハンドルもカーボンになってます。
クラッチはカチリと確実に押し込むタイプですね。節度があって好みです。軽ければいいってものじゃありませんからね。
ブレーキには立ち上がりの速さが魅力の遠心ブレーキを搭載。エラン66で採用されているツインブレーキ(遠心ブレーキとマグブレーキを両方搭載)からマグブレーキユニットを取り外した感じなんでしょうか。軽量リグに使用するベイトフィネスでは、スプール初速を稼ぎやすい遠心ブレーキという意味のチョイスでしょう。このあたりはメーカーの考え方が違うんですが、シマノではベイトフィネス機はもちろん、スタンダードなモデルにも遠心ブレーキを採用してます。
また、ダイワはベイトフィネス機のPX68ではマグ、スモールプラッギングモデルのPX68SPRには遠心ブレーキをチョイスしています。
そしてアブガルシアでは、ベイトフィネスのレボLTXにはマグブレーキを採用してますね。
個人的には初速の立ち上がりの良さで遠心ブレーキが好みですが、キャスト後半ではしっかりサミングしないとバックラッシュの要因にもなります。扱いやすさではマグブレーキでしょうか。
スプールは思い切った浅溝スプールを採用してますね。ラインストック量が少なければ重量を抑えられるので回転性が良くなります。フルキャストといってもロングキャストをする釣りじゃありませんから8lbナイロンラインを70mストックできるエランMTのスプールは過不足ないでしょう。
スプール回転をあげるならラインの巻量を減らしたり、より細いPEを使用するのも手ですしね。
ベアリングはシリーズ最高の10BB、ドラグもシリーズ最強の6.5kgにアップさせてますね。
実績やユーザーの数では大手ブランドに負けますが、仕上がりは遜色のないモデルだと思いますよ。しかもベイトフィネス機ながら、リーズナブルな価格は魅力ですね。他社のベイトフィネスをうたうリールと比べれば現在のところ最安値ですしね。
右ハンドル・左ハンドル共に
定価¥18900のところ、¥15120 20%割引
同じくエランシリーズは

テイルウォーク(tail walk)ELAN 66FWR
淡水専用のギア比6.6、エラン66FWです。遠心とマグの両方を搭載したツインブレーキモデルですね。バス専用機と言って差し支えないですね。
定価¥14700のところ、¥11760 20%割引

テイルウォーク(tail walk)ELAN(エラン) 54SLJL
エラン54SLJはソルトのタイラバなどを視野に入れたローギアモデル。95mmのパワーハンドルや落とし込みにも対応するマグブレーキ搭載です。
定価¥14700のところ、¥13230 10%割引
ベイトリールとしては低価格帯になるテイルウォークのエランシリーズですが、実力は価格以上のようです。
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