2017年03月25日
ファミリーキャンプのテント選び!ニーズやお好みで!

暑さ寒さも彼岸まで、ということで春の彼岸が過ぎましたからこれからはどんどん暖かくなっていく、はずです。関東の桜も咲き始めましたしね。
ということで、今年こそファミリーキャンプデビューだ!と張り切っているご家族様も多いことでしょう。
で、いざ用意を始めてみると、色々と悩むシーンも出てきますよね。どんなキャンプ用品を買えばいいのか、とか、予算は?とか。
そんなわけで、初めてのテント選びの参考になれば、ということで。
まずはテントの種類。ちょっと前ならファミリーテントというとドームテント系のもの一択でしたが、最近は様々なタイプが出まわってますね。ワンポールテントやトンネルテント、ワンタッチテント。またドームテント系でも2ルームタイプもありますよ。タイプ別の簡単な特徴と代表的なテントをご紹介しておきます。
まずはドームテント、今でもファミリーテントのスタンダードといっていいでしょう。ファミリーで使用する初めてのテントに選ぶ人も多いタイプです。
ファミリーユースに限りませんが、雨の日の使い勝手などを考えれば前室付きのドームテントがオススメですね。

ドームテントとは基本的に2本のポールを交差させて立ち上げるテントですね。ポールをアーチ状にしならせることでドーム(半円)型のルーフ(屋根)を作り出します。フロアやフットプリント、グランドテープなどを使用することで自立するテントになりますよ。
慣れてしまえば設営で悩むことも少ないですが、インナーテントにフライシートを被せる際はテントが大きくなるほど難易度が上がりますね。設営時は風の影響も受けやすいです。ドームテントをベースにして複雑なフレーム構造となっているテントもあります。そういったモデルは設営の難易度が高いといえますね。2本、もしくは3本のポールを使用するテントであれば比較的、設営も容易といえますよ。
ポールを交差させることでフレーム強度を確保する構造で、クロスするポイントが増えるほど強度が高くなるといえますね。ポールの材質ではジュラルミンがもっとも強度が高いといわれます。次いでアルミ製ポール、FRP製ポールとなります。ただ、作りの悪いポールを使用していたりするとアルミでも強度の劣ることもありますから難しいところです。
ドーム状のテントは風を受け流しやすく、耐風性も高いものとなりますね。ペグダウンとストームガード、張り綱をしっかり取ることで強風にも耐えることが可能ですよ。
居住性に優れたテントが多いのも特徴ですね。ファミリーユース向けのモデルはベンチレーションやメッシュパネルを多く採用したものが多いですからね。また頭上スペースもゆったりしたものが多く、高さがしっかり確保されていれば圧迫感も少ないです。
前室付きのメリットは、インナーテントに雨が吹き込みにくいことや荷物スペースが確保しやすいこと、キャノピースタイルなどのアレンジができることなど。インナーテント内に入れたくない荷物も前室に置けますね。
コールマンのタフワイドドームⅣ/300は2本のポールを使用するクロスフレームに前室空間を確保するフロントポールを組み合わせたテントです。300cm四方のフロアで大人4人でも十分横になれるスペースを確保しています。ラゲッジスペースも確保できますし、頭上スペースも広いです。ベンチレーションも豊富なので高い快適性を誇るテントですね。設営は特に難しくもなく、簡単でもない平均的なところといえますね。

ファミリードームテントのスタンダードとされるテントの一つ、スノピーのアメニティドームです。S/M/Lの3サイズが用意されてますよ。高さを抑えたデザインは耐風性の高さを意識してのことです。ファミリードームテントの中では強風に強いテントとなってますね。
3本のクロスポールで構成されるフレームに前室用ポールを加えた4本のポールを使用します。ポールは強度に優れたジュラルミンとなってます。ロングセラーだけあって完成度の高さが光るテントですね。
ここ数年で認知度も高くなったワンポールテント。小川キャンパルがピルツをリリースしたのが大きなきっかけだったと思います。

ワンポールテントはその名前の通り、基本的に1本のポールで立ち上げます。構造のシンプルさという点ではワンポールに勝るファミリーテントはないでしょう。
ワンポールテントのメリットはなんといっても設営のわかりやすさと見た目の楽しさですね。トンガリテントはお子さんからも大人気ですから。
といっても見た目だけのテントではありません。ワンポールテントはその形状から薪ストーブのインストールがしやすいことで知られます。個人的にはワンポールテント=冬キャンプのイメージです。ベンチレーターはあるものの、やや通気性に劣る印象なんです。最近のワンポールはそういった点も工夫されていますけどね。熱が逃げにくいわけですから、暖かいテントといえます。
構造が簡単で設営も楽、といわれるワンポール。確かにその通りではありますが、ペグを打つ本数はかなりの数になるのは仕方ありませんね。ワンポールテントは自立しないので、フロアと張り綱をしっかりとペグで固定しないと強度が確保できないんです。設営されたスタイルはとてもわかりやすいので迷ったりすることはないはずです。ペグを打つことを厭わなければこんな楽なテントはありません。
居住性の面では頭上がすぼまった形状なので、高さの割りにコンパクトに感じますね。また中央にポールがあり、フロア形状も8角形や6角形なので広さを有効に使用するにはレイアウトを考える必要もあります。広々ゆったり使用するなら推奨人数まいなす2人くらいの感覚でチョイスするといいですよ。
耐風性に関してはしっかりとペグダウンして張り綱を取っていればかなり耐えてくれます。ただ、テント内への出入りで雨水が吹き込みやすいテントもあります。前室のあるものや2ルームとして使用できるものなら大丈夫なんですけどね。
入門用としてはやや難易度の高いものが多いかと思いますが、アレンジを楽しんだりすることもできます。長く使える幕体として買うならありでしょう。
ピルツ12は今年登場した新サイズですね。従来のピルツ15とピルツ9の中間サイズで推奨人数は5~6人となってます。ピルツ19から採用されたフロアの立ち上がりがこのピルツ12にも採用され、よりフロアを有効に使用できるよう工夫されてますね。ドアには雨や日差しを防げるひさし付、雨が吹き込みにくくなってますよ。

ワンポールテントの派生モデルといえるかもしれません。フロントポールを1本追加しているので実際は2ポールですから。
これで前室スペースが確保でき、前室付きドームテントのような使い勝手になります。使いやすいワンポールテントですね。

今年キャプテンスタッグがリリースしたワンポール。ワンポールテントのスタンダードなスタイルで個人的に好みのデザインです。
2ルームテントというのもあります。こちらは寝室スペースとリビングスペースの2つの空間を持つから2ルームというんですね。

ドームテントにスクリーンタープをくっつけたような形状のものが多い2ルームテント。一気にベッドルームとリビングスペースを作り出せるんです。テントとタープを別々に建てるより楽なはずですし、荷物もコンパクト化できるでしょう。
大型の幕体になるものが多く、居住性の高さを魅力にするモデルが揃います。テントによってリビングを重視したものや寝室の広さも充実したものなど様々ですね。
ただ、全体的に幕体は大きくなりがちなので、テントサイトによっては張り方の制約が出ることもありますよ。張る方向が選べなかったりね。また設営も幕が大きいので風の影響を受けたり、1人では難しかったりする場合も覚悟しましょう。ファミリーで使用するなら家族みんなで力を合わせて設営してくださいね。
そういったネガを差し引いても居住性と便利さが捨てがたい2ルームテント。ファミリーキャンプの王道の一つでもあります。広さ大きさのバリエーションが豊富なのでニーズに合ったサイズを選ぶ必要もありますね。
コールマンのラウンドスクリーン2ルームは、リビングスペースを重視した2ルームです。リビングは高いルーフと広いメッシュパネル、機能的なベンチレーターを採用し、ゆったり使用できますよ。その代わり寝室スペースは高さを抑え、また広さも大人4人が横になるとミニマムですね。ラゲッジスペースは多少は確保できますよ。
とはいえ、人気が出るだけある、完成度の高い2ルームテントです。

ドームテントを2つくっつけたようなフレーム構造を持つテントファクトリーのテント、その名もダブルドームテント。大人4人が余裕で寝られる広い寝室スペースにこじんまりしたリビングスペースを持ってます。ただ、キャノピースタイルで使用すればリビングも十分広いですね。寝室スペースは吊り下げ式で着脱簡単。いざとなればインナーテントを外して広いシェルターにできますね。
このところトンネルテントもポツポツ登場してきてます。昔からある形式ですが進化型でもありますね。

アーチ状にしたポールを並べて作るトンネルテント。構造がシンプルで古くからあるテント形式ですね。
チューブ状のテント形状は居住性に優れます。ルーフ高を確保すれば細長いけれど圧迫感の無い空間を作れますからね。また設営もわかりやすいのが魅力です。ただ、自立しないので張り綱とペグダウンが重要になるのはワンポールテントなどと同様ですね。以前はワンウォールのトンネルテントが多かったですが、今では吊り下げ式インナーを組み合わせて使い勝手を高めたものが増えてます。2ルーム形式に仕上げたモデルもあり、ドームテント形式と遜色の無い使いやすさになってますよ。
構造上、強風に弱いとされてますが、しっかりと張れば昔のもののように崩壊してしまうことはありませんね。
ロゴスのトンネルドームは3本のジュラルミン製ポールを使用して強度を確保。丈夫なポリエステルオックスフォードクロスも使用しているので耐候性、耐風性は悪くありませんよ。インナーテントは吊り下げ式で大人4人が十分横になれる広さを確保してますね。リビングスペースは広くは無いものの、キャノピーを組み合わせれば4人でも十分使える広さです。

2ルームで使用できるケシュアのトンネルテント、アルプナズ 4.1です。前室スペースにはフロア付きとなってますね。大人3人でゆったり使える広さのトンネルテント。シンプルですが、結構使えるんですよね。
ワンタッチテントも今では広々したものが登場してますね。設営が簡単なワンタッチテント、ニーズに合えばオススメできます。

折りたたみ傘のように展開するワンタッチテント、以前はサンシェードくらいのラインナップでしたが、今では十分キャンプに使えるものがありますよ。設営が簡単で自立するので、設営に時間をかけたくない方にオススメですね。
ワンタッチテントはやや収納サイズが大きめだったり重かったりします。またワンタッチのジョイント部の強度が不安なものもありますが、それ以外は悪くないと思います。
ドッペルギャンガーのワンタッチテントはジュラルミン製のメインポールでワンタッチの弱さを解消。またフロントポールを加えたことで前室もありますよ。居住性もドームテントと変わりません。
ただワンタッチで立ち上がるのはインナーテント。フライシートは別途被せる必要がありますね。
キャンプ用品はたくさん種類があります。まずは家たるテントをしっかり選びたいですね。
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