2009年08月27日
シャロースプールとは?下巻きとは?
先日、なぜか管理人の別サイトが閉鎖されてしまいました。理由はよくわかりませんが、規約に違反した、らしいです。
一日のアクセス数がある日突然、普段の3倍以上に膨れ上がったと思ったら、2日後に突然閉鎖。。。。。。。
ごねても仕方ないので、そのままほったらかしです。
アフィリ系のサイトはスクラップ&ビルドだ、といわれますが5年かけて構築したブログだったので、かなり愛着もあったんですけどね。
ということで、別サイトでアクセス数の多かった記事をこちらに移す事に。とはいえ、データのバックアップを取っていなかったので、同じようなものを再度書くことにします。
アクセス解析をかけると、「シャロースプール」「浅溝」「下巻き」といった検索ワードでたどり着く人が結構いらっしゃいます。
シャロースプールとは、そのまま、溝の浅いスプールということです。浅溝スプールと同意語ですね。
このシャロースプール、溝が浅いことでラインストック量が少なくなります。
ルアーフィッシングでは、自分でキャストして巻くことが圧倒的に多いのでそれほど長いラインを必要としません。バスやトラウト、ロックフィッシュ、シーバスなど、ヒットした後に「走る」魚でないものなら、ストック量もそれほど必要としません。使用するルアーなどにもよりますが、75~150mくらいのラインをストックできれば十分なんですね。もちろん、ジギングで狙う青物などは別ですが。
そんなわけで、一般的なルアーフィッシングで使用するラインは100m巻きや150m巻きが主流です。そのラインだけで適正な長さのラインストック量になるように作られてるのが、「シャロースプール」モデルです。例えば、ダイワのシャロースプールモデルなら「2506」は6lb(約1.5号相当)が100mで適正量。「2004」なら4lb(約1号相当)が100mです。
ただ単にスプールの溝を浅くしているだけではないものもあります。
溝を浅くすることで、スプールの内側の壁(?)を外に出せるので、深溝のように引っ込んだ内壁よりも強度の確保が可能になります。内壁だけを見れば、シャロースプール=太いパイプ状、深溝(ノーマルスプール)=細いパイプ状になりますからね。
強度を確保できるので、その分スプールを軽量化したり、スピニングでは余裕ができたスペースにベアリングを入れてたりするリールもありますね。
下巻きというのは、ノーマルスプール(深溝)のリールをルアーフィッシングに使用した場合などに必要になります。使用するラインだけではスプールに必要なだけのラインに足りないからです。下巻きはベイトリールよりスピニングリールで必要になるものですね。構造上、ベイトリールではあまり下巻きは必要になりませんから。
これはスピニングリールとベイトリールでは、ラインストックの適正量の意味が若干違うからです。
一日のアクセス数がある日突然、普段の3倍以上に膨れ上がったと思ったら、2日後に突然閉鎖。。。。。。。
ごねても仕方ないので、そのままほったらかしです。
アフィリ系のサイトはスクラップ&ビルドだ、といわれますが5年かけて構築したブログだったので、かなり愛着もあったんですけどね。
ということで、別サイトでアクセス数の多かった記事をこちらに移す事に。とはいえ、データのバックアップを取っていなかったので、同じようなものを再度書くことにします。
アクセス解析をかけると、「シャロースプール」「浅溝」「下巻き」といった検索ワードでたどり着く人が結構いらっしゃいます。
シャロースプールとは、そのまま、溝の浅いスプールということです。浅溝スプールと同意語ですね。
このシャロースプール、溝が浅いことでラインストック量が少なくなります。
ルアーフィッシングでは、自分でキャストして巻くことが圧倒的に多いのでそれほど長いラインを必要としません。バスやトラウト、ロックフィッシュ、シーバスなど、ヒットした後に「走る」魚でないものなら、ストック量もそれほど必要としません。使用するルアーなどにもよりますが、75~150mくらいのラインをストックできれば十分なんですね。もちろん、ジギングで狙う青物などは別ですが。
そんなわけで、一般的なルアーフィッシングで使用するラインは100m巻きや150m巻きが主流です。そのラインだけで適正な長さのラインストック量になるように作られてるのが、「シャロースプール」モデルです。例えば、ダイワのシャロースプールモデルなら「2506」は6lb(約1.5号相当)が100mで適正量。「2004」なら4lb(約1号相当)が100mです。
ただ単にスプールの溝を浅くしているだけではないものもあります。
溝を浅くすることで、スプールの内側の壁(?)を外に出せるので、深溝のように引っ込んだ内壁よりも強度の確保が可能になります。内壁だけを見れば、シャロースプール=太いパイプ状、深溝(ノーマルスプール)=細いパイプ状になりますからね。
強度を確保できるので、その分スプールを軽量化したり、スピニングでは余裕ができたスペースにベアリングを入れてたりするリールもありますね。
下巻きというのは、ノーマルスプール(深溝)のリールをルアーフィッシングに使用した場合などに必要になります。使用するラインだけではスプールに必要なだけのラインに足りないからです。下巻きはベイトリールよりスピニングリールで必要になるものですね。構造上、ベイトリールではあまり下巻きは必要になりませんから。
これはスピニングリールとベイトリールでは、ラインストックの適正量の意味が若干違うからです。
スピニングリールは、スプールエッジギリギリまで(適正位置まで)ラインを巻いた時に、最も飛距離を出せるようになります。
常にスプールエッジに接触しながらラインが放出される構造なのがスピニング。
ラインのストック量が少なすぎると、放出されるラインとスプールエッジの接触する面積が多くなってしまい、接触抵抗で飛距離が落ちてしまうわけです。だから、スプールエッジ近くまでラインを巻く必要があります。
深溝のノーマルスプールで、ルアーフィッシングに使用するライトラインを100m巻こうとすれば、それだけでは適正な位置までラインを巻くことができません。そのために、スプールの底上げのためだけにシャロースプールと同じくらいの位置までラインを巻きます。下糸を巻いて、シャロースプールと同じ状態を作り出すわけです。これが下巻きという作業です。
下巻きに使用するラインは、使用されることはないので何でも良いんですが、実際に使用するラインと太さが違いすぎるとライントラブルの元になることがあります。下巻きのラインも使用するラインと同じくらいの太さを使うのが基本です。
ベイトリールでは下巻きは必要ありません。使うラインを使う長さだけ巻くのが基本です。
ベイトリールはスプールが回転しながらラインを放出してます。スプールの回転が良ければそれだけ飛距離を出せるわけですね。だから、スプールは軽い方が良いわけです。下巻きをしてしまうと、余分な重量が増えてスプール回転を阻害してしまうので必要ないわけです。
ベイトの場合はスプールエッジまで巻かなければいけない、ということはなく、スプールエッジを越えて巻いてはいけない、という感覚で巻くと良いですよ。
スピニングリール・ベイトリールともに共通してるのは、ラインの巻きすぎはライントラブル、バックラッシュの元ということ。どちらもスプールエッジよりも多く巻いてしまうとトラブルを起こしますので、そこのところだけは共通なんです。
スピニングリールのエッジ、といえば、シマノのAR-Cスプール。このスプールエッジ、ラインの接触抵抗を極限まで(?)抑える構造になってます。かなり独創的な構造です。これは08バイオのスプール。
2段エッジのようなこのスプール。技術的な詳しい説明は上手くできないんですが、スプールエッジ側に巻かれるラインの放出抵抗が格段に小さくなるため、飛距離を稼ぎ出します。エッジ側のラインが引っかからないから、きれいに放出されライントラブルも起こしにくいんですね。
管理人が思うに、エッジ側に巻いてあるラインが、スプールエッジに接触する抵抗で放出スピードが落ちた時に、ボディ側に巻いてあるラインが緩んで、エッジ側のラインを追い越しちゃうことでバックラッシュになると思うんです。その点、エッジ側の抵抗が少ないAR-Cは理にかなってますね。
従来のスプールとはこんなに形状が違いますよ。これはナスキー2500Sです。以前のシマノのエッジはこんな感じでした。
ライントラブルを防止するためのダイワのABSスプールは、スプールエッジ形状は至って普通です。上位グレードは接触抵抗の少ないチタンコーティングなどをしてますが、管理人のレブロスクラスではアルマイト処理のみです。
こちらは、逆テーパーのスプール形状にすることでバックラッシュを防止します。ボディ側を少しだけ細くすることで、ラインが緩んだ時でも出て行きにくくなってます。エッジ側に巻いてあるラインの放出抵抗でスピードが落ちても、ボディ側のラインが追い越してしまうことが少ないわけですね。バックラッシュを防ぐ効果は高いです。
ただし、この構造だと、飛距離の面ではAR-Cにかないませんね。ほんの僅かな差ですが、飛距離がものをいうような場面では、この差を実感します。
現在のシマノのスピニングリールはAR-Cスプールに移行中です。昨年(08)以降にデビューしたリールはみなAR-C。ダイワの方はエントリークラスのモデルでもABSスプールになってますね。
シマノ(SHIMANO)08 バイオマスター 2500S
シマノ(SHIMANO)レアニウムCI4 2500S
シマノ(SHIMANO)09アルテグラC2000
ダイワ(Daiwa)ルビアス 2506
ダイワ(Daiwa)カルディアKIXカスタム 2508W
ダイワ(Daiwa)LEGALIS(レガリス)2506
フィッシングタックルならこちらもオススメ
アウトドア&フィッシング厳選ストア ウェブ館
常にスプールエッジに接触しながらラインが放出される構造なのがスピニング。
ラインのストック量が少なすぎると、放出されるラインとスプールエッジの接触する面積が多くなってしまい、接触抵抗で飛距離が落ちてしまうわけです。だから、スプールエッジ近くまでラインを巻く必要があります。
深溝のノーマルスプールで、ルアーフィッシングに使用するライトラインを100m巻こうとすれば、それだけでは適正な位置までラインを巻くことができません。そのために、スプールの底上げのためだけにシャロースプールと同じくらいの位置までラインを巻きます。下糸を巻いて、シャロースプールと同じ状態を作り出すわけです。これが下巻きという作業です。
下巻きに使用するラインは、使用されることはないので何でも良いんですが、実際に使用するラインと太さが違いすぎるとライントラブルの元になることがあります。下巻きのラインも使用するラインと同じくらいの太さを使うのが基本です。
ベイトリールでは下巻きは必要ありません。使うラインを使う長さだけ巻くのが基本です。
ベイトリールはスプールが回転しながらラインを放出してます。スプールの回転が良ければそれだけ飛距離を出せるわけですね。だから、スプールは軽い方が良いわけです。下巻きをしてしまうと、余分な重量が増えてスプール回転を阻害してしまうので必要ないわけです。
ベイトの場合はスプールエッジまで巻かなければいけない、ということはなく、スプールエッジを越えて巻いてはいけない、という感覚で巻くと良いですよ。
スピニングリール・ベイトリールともに共通してるのは、ラインの巻きすぎはライントラブル、バックラッシュの元ということ。どちらもスプールエッジよりも多く巻いてしまうとトラブルを起こしますので、そこのところだけは共通なんです。
スピニングリールのエッジ、といえば、シマノのAR-Cスプール。このスプールエッジ、ラインの接触抵抗を極限まで(?)抑える構造になってます。かなり独創的な構造です。これは08バイオのスプール。
2段エッジのようなこのスプール。技術的な詳しい説明は上手くできないんですが、スプールエッジ側に巻かれるラインの放出抵抗が格段に小さくなるため、飛距離を稼ぎ出します。エッジ側のラインが引っかからないから、きれいに放出されライントラブルも起こしにくいんですね。
管理人が思うに、エッジ側に巻いてあるラインが、スプールエッジに接触する抵抗で放出スピードが落ちた時に、ボディ側に巻いてあるラインが緩んで、エッジ側のラインを追い越しちゃうことでバックラッシュになると思うんです。その点、エッジ側の抵抗が少ないAR-Cは理にかなってますね。
従来のスプールとはこんなに形状が違いますよ。これはナスキー2500Sです。以前のシマノのエッジはこんな感じでした。
ライントラブルを防止するためのダイワのABSスプールは、スプールエッジ形状は至って普通です。上位グレードは接触抵抗の少ないチタンコーティングなどをしてますが、管理人のレブロスクラスではアルマイト処理のみです。
こちらは、逆テーパーのスプール形状にすることでバックラッシュを防止します。ボディ側を少しだけ細くすることで、ラインが緩んだ時でも出て行きにくくなってます。エッジ側に巻いてあるラインの放出抵抗でスピードが落ちても、ボディ側のラインが追い越してしまうことが少ないわけですね。バックラッシュを防ぐ効果は高いです。
ただし、この構造だと、飛距離の面ではAR-Cにかないませんね。ほんの僅かな差ですが、飛距離がものをいうような場面では、この差を実感します。
現在のシマノのスピニングリールはAR-Cスプールに移行中です。昨年(08)以降にデビューしたリールはみなAR-C。ダイワの方はエントリークラスのモデルでもABSスプールになってますね。
シマノ(SHIMANO)08 バイオマスター 2500S
シマノ(SHIMANO)レアニウムCI4 2500S
シマノ(SHIMANO)09アルテグラC2000
ダイワ(Daiwa)ルビアス 2506
ダイワ(Daiwa)カルディアKIXカスタム 2508W
ダイワ(Daiwa)LEGALIS(レガリス)2506
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Posted by あごひげあざらし at 09:09
│リールの基礎知識
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