2014年10月23日
御嶽山噴火から1ヶ月 ジャケットの話など

御嶽山が噴火してから、一ヶ月が経とうとしています。山頂付近は降雪もあり捜索活動は現在中断されていますね。未だ発見されない方のご家族、お知り合いにとっては辛くて長い冬になろうかと思います。お心を察するにはあまりがありますが、早期の捜索開始をお祈りいたしております。
そんな中、小学生の女の子が着ていたジャケットの持ち主がわかった、というニュースが報道されました。多くの悲しい報道の中でも個人的には一番悲しいニュースに感じられました。
噴火当時、山頂付近には噴煙が立ち込めて日差しが遮られた状況下、おそらく気温もかなり下がったのだと思います。「寒い」という小学生に自分のザックからダウンジャケットとレインジャケットを差し出して着せてあげた青年。
その青年の服装はTシャツに薄手のジャケット1枚とのことで、青年自身も寒かったはずだと思うんですが、自分より小学生を気遣えた優しさは素晴らしいことですよね。おそらく優しい青年だったんでしょう。極限の状況下で他人を思いやれるのはすごいことです。
お二人が生還していれば感動の秘話となったんでしょうが、残念ながらそれは叶わず命を落としてしまいました。とても悲しい話です。
青年が着せてあげたジャケットはダウンジャケットもレインジャケットもザ・ノースフェイスのものでした。しっかりした装備を選んでいたんだな、という印象を受けました。

超軽量なインナーダウンです。ギアの軽量化を図りながらも最低限以上の保温性を得られる人気のジャケットですね。急激な温度変化に対応するためのアイテムです。インナーダウンとしては決して安いモデルではありませんが、価格だけの機能性を持った定番ダウンです。

ナチュラムさんでは欠品のようですが、レインジャケットはこちらのレインテックス プラズマだと思われます。ゴアテックスを採用し、20Dの薄手のナイロンで仕上げてあるため超軽量なレインウェアです。防水防風性に優れているためアウターシェルとしても使用できる高性能なモデルですね。
捜索活動が中断したことで御嶽山関連のニュースも少なくなりましたが、噴火を一つの教訓として今後の登山の安全確保について議論されているのはいいことだと思うんです。
いつどの山が噴火するのか、予測は難しい話ですし、噴火の可能性がわずかでもあれば入山禁止という処置も乱暴ですよね。ネット上には「レジャーは山登り以外にもあるんだから山登りを禁止すればいい」、なんて意見も出てましたけどそれも乱暴。趣味嗜好はモラルの範囲内で自由であるべきですからね。自分の好きなことを禁止されるのはやはり抵抗があるはずです。
建設的な意見としてはやはり安全装備と登山計画書の提出といったところでしょうか。噴火にだけ備えて、ということではなく登山中の事故をできるだけ防ぐ、軽度に抑える、という総合的な目的で話し合われるべきですね。噴火しないとされている山でも落石や滑落の危険はあるわけですから。
今回の噴火で注目されたヘルメット。正直なところ、今まで登山の必須装備にヘルメット、とお考えだった方はほとんどいないでしょう。もちろん、落石・滑落に備えてヘルメットが推奨されていた山、場所はありましたけどね。
どうしても収納性が悪く、ものによっては重量増となるヘルメット、持ち歩くのは不便だとか面倒くさいとかという意見が出るのは仕方ないことでしょう。
ただ、今回の噴火では噴石による頭部へのダメージが原因でお亡くなりになった方も少なくないそうです。噴火に限らず落石でも頭部に負傷すると動けなくなることが多いですから、落石・噴火を懸念するなら装備の一つに加えることが安全につながるでしょう。命とヘルメット、どちらが重いかは言わずともわかることだと思います。
出来るだけ軽く、負担の少ないものを、という方にも満足できる山岳用ヘルメットも登場してますよ。

CAMPの最軽量モデル、スピードです。重量は230gに抑えられてます。硬質なポリカーボネートの使用を最小限に抑え、シェルの強度を確保。ポリスチレンで頭部を覆う構造ですね。ベンチレーションホールも多く、通気性も高いので運動量の多いシーンでも蒸れにくく仕上げてます。
¥19440(税込)

こちらも軽量なCAMP スターライト。重量は約300gです。シェルの形状は後頭部までカバーするものながらコンパクトなシルエットになってます。
シェル全体にハード樹脂を採用して強度を高めてますね。またサイドのベンチレーションで通気性も確保されてますから、蒸れにくいですね。
¥12960(税込)

マジックマウンテンのシールド2は重量300gと軽量です。ソフトプラスティック樹脂とウレタンのパッドを備えてプロテクション性と機動性を両立させてますね。一見するとナウシカのオームを思わせるようなベンチレーターが特徴となってます。
¥10476(税込)

重量は325gと若干重くはなりますが、衝撃吸収性に優れたプロテクションギア、オーストリアルピンのクライミングヘルメットです。比較的小さな頭の方にも対応できるので女性やお子さんにもオススメできます。
定価¥10368(税込)のところ、¥9331(税込) 10%割引
ヘルメットの他にも安全装備と呼ばれるものはありますが、今回はヘルメットのご紹介にとどめておきます。またの機会があれば。
それと、入山するときは登山計画書の提出を行うこともオススメします。救助の必要が出た時に計画書がないと登山者の人数などを判別するのが困難になってしまうというのは、今回の噴火で周知されたと思いますので。


Posted by あごひげあざらし at 22:38
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