2022年09月15日
ハイランダー洗えるダウンシュラフ!ウィンターマミーの800gも発売です

ハイランダーの洗えるダウンシュラフにウィンターマミーの800gが登場してます。
すでに先行発売されていた400g、600gに続いての発売ですね。

3シーズンシュラフの400g・600gとは異なりこちらはウィンターマミーとして設計されてます。
そのため800gはコールドスポットのできにくいボックスキルト構造を採用してますね。
シングルキルト構造ではステッチ(縫い目)の部分にはダウンが入らないため熱が逃げやすい場所(コールドスポット)になってしまいます。3シーズンとして温暖な季節に使用する分には問題あありませんが、冬季使用には適さないんですね。
ボックスキルト構造は表地と裏地を直接縫い込まずに内部に障壁を設ける構造です。そのためコールドスポットができにくく熱を逃がしにくいわけです。
縫製の手間とコストはかかりますが氷点下になるようなシーンで使用するシュラフでは一般的な構造ですね。
さらに熱が逃げやすいファスナー部には内側にドラフトチューブというダウンの詰まったチューブ状のパーツも使用されます。
ファスナーからの放熱を軽減するためのパーツでこちらもウィンターマミーの定番パーツです。
首元にはショルダーウォーマーも採用しますね。こちらもダウンの詰まったチューブ状のパーツで首元からの冷気の侵入を軽減しますよ。
使用するダウンは400g・600gと同じく650FPのグレーダックダウン80%・フェザー20%です。
比較的安価とされるグレーダックダウンですが保温性能はホワイトダックダウンに大きく劣るものではありませんね。黒みがかったダウンはその色合いで若干安価になるだけです。
保温性の決め手となるのはダウンのロフト回復力。ダウンがどれだけ大きく膨らみ空気を含めるかで左右されます。
それを数値化したのがFP(フィルパワー)ですね。この数値が高いほど保温性に優れたダウンになります。
シュラフに使用されるダウンは概ね600~700FPのものがスタンダード、750FPを超えるものはハイグレードとされますので、ハイランダーのダウンシュラフに使用されるダウンはスタンダードなダウンといえますね。
ハイランダーの洗えるダウンシュラフに使用される650FPダウンには撥水加工も施されます。吸水しやすいダウンに撥水加工をすることで水濡れに強く、洗濯も可能なダウンシュラフになってるんですね。
使用されるナイロンシェルにも撥水加工が施されてます。テントの結露でシュラフが濡れてしまうような場合でも保温性を損ないにくいですよ。
ウィンターマミーの800gは使用下限温度マイナス5度となってます。使用下限温度はあくまで目安ですが、平均的な男性が何とか眠れるレベルとされてます。
表記はされていませんが快適使用温度はおそらく0度くらいまででしょう。
寒さが苦手な人やキャンプに不慣れな人の場合は氷点下に下がらないくらいの温度帯で使用する方が無難ですね。
キャンプユース向けのシュラフなので標高の高い場所で使用する登山では冬季使用は無理ですね。温暖な地域の平地の冬を想定するといいと思います。
いずれにしてもウィンターシュラフの場合はスペックに余裕のあるものを選ぶと寒さに凍える可能性が低くなりますよ。
もし暑い場合は足元を開けて足先を出すなどで対応します。このハイランダーのマミーシュラフはダブルスライダーを採用しているため足元だけを開けることも可能ですからね。
収納サイズはシリーズで最も大きく、直径19cm×長さ38cm程度になります。化繊中綿のウィンターシュラフに比べれば圧倒的にコンパクトですよ。
また重量は約1200gでこちらも化繊シュラフより軽量ですね。
雪中キャンプには厳しいですが平地の晩秋から春先でも使用できるウィンターマミー。
昨今のダウン価格高騰と円安などもあってシュラフの価格も上昇してますがその中では比較的安価に購入できるダウンシュラフですね。
¥23980(税込)
同じくフェザーの配合量を増やしてコストダウンを図ったシュラフ、洗えるダウンフェザーシュラフにも800gが登場してます。

こちらはダウンフェザーシュラフというだけあってダウン50%・フェザー50%の配合です。ダウンより価格の安いフェザーを多く配合します。
フェザーは芯のある水鳥の羽なので保温性という意味ではほぼ効果はありません。ダウンだけではロフトが潰れやすいのでそれを補うために配合するものですからね。
そのため同じ800gでも使用下限温度は0度となります。夜間の気温が5度を下回るようだとやや寒さを感じるかもしれませんね。
ということで晩秋くらいまでの使用がオススメです。ウィンターマミーというにはやや物足りないかな。
こちらもボックスキルト構造にショルダーウォーマー、ドラフトチューブも採用されてます。
そのため秋キャンプを始めてみたい、というエントリーユーザーさんに適しているようです。
収納サイズ、重量もダウンシュラフよりはかさみますが化繊中綿シュラフよりは軽量コンパクトです。
収納サイズは直径19cm×長さ40cm程度、重量は約1250gです。
¥16800(税込)
なお従来モデルの撥水加工ダウンを使用していないハイランダー ダウンシュラフ800も購入可能です。
水濡れに弱いというダウンの弱点は補われてませんが、結露や水濡れに注意して使用すれば問題なく就寝できますよ。
洗濯に関しては保証されてませんが、自己責任で洗濯することは可能です。ダウンシュラフの洗濯については探せば多数記事が見つかりますので参照してみてください。

洗えるダウンシュラフとの大きな違いはダウンに撥水加工を施していないという点ですね。基本的にほぼ共通ですが、そのほかにも若干違いはあります。
こちらのダウンシュラフ800はこれ以外のハイランダーマミーシュラフに比べ幅がゆったりしたものになってますね。
肩幅が87cmと大きめです。洗えるダウンシュラフを含めたマミーシュラフは肩幅80cmですね。ゆとりがある設計です。
あまりゆとりがあると暖かさが損なわれる場合もあるので小柄な人や細身な人だと若干保温性が落ちるかもしれません。
この形状のためか収納サイズも直径20×長さ36cmとほんの少し大きいかもしれません。とはいえ収納袋に毎回同じ形状に収まることはないのであまり実感しないでしょう。
使用下限温度はマイナス5度、ダウンの封入量は800g、ボックスキルト構造でドラフトチューブ、ショルダーウォーマーも採用されてますよ。
¥19999(税込)

