2021年05月19日
登山にはエマージェンシーアイテムもお忘れなく!

今年はかなり早い梅雨入りになりました。初夏の過ごしやすいシーズンがあっという間に終わってしまいました。残念です。
そんな中でコロナ禍もあり、人が密集しない場所へ、とお出かけする人も増えました。登山や山歩きを始めてみよう、と手軽な低山へお出掛けされるトレッキングビギナーさんも多かったようです。
そんなビギナーさんへ、老婆心ながら。この梅雨時は急な天候の変化が起きやすく、登山をする場合は十分な装備と適切な判断が要求される難しい季節でもありますよ。
天候の急変が予想される場合は山行きを中止する決断に迫られますし、登山中の急変でも潔く戻るという判断も必要です。
万が一、視界不良や強風、大雨で行くも戻るも危険な場合は無理に移動せず、その場に留まるビバークという状況もありえますね。
ビバークする場合、極力体を濡らさない、風にさらさない、というのが体力温存の条件になります。できるだけ雨風を受けない場所を選んで留まってください。
体力を温存できれば天候回復した場合に移動できますし、救助を待つ場合でも生存の確率が高くなります。
そんな非常時に使用するのがツェルトと呼ばれる簡易な幕ですね。テント状にして避難することができますし、場合によってはツェルトを被るだけでも雨風を遮ることができます。
非常用なので快適性は期待できませんが、この薄い幕1枚のおかげで助かった、という事例は少なくありません。
ということで、ツェルト。
アライテントのロングセラー、スーパーライトツェルト1です。
軽量な28dリップストップナイロンにポリウレタンコーティングを施しているので防水性を備えます。風も通しにくいです。
トレッキングポールと張り綱を使用してテントにすることもできますし、ロープを木などに固定して吊るすこともできますね。それが無理な場合は頭から被って座ったまま過ごすこともできますよ。
テント状にした場合は2人がギリギリ横になるだけのスペースがあります。被って使用するなら1人がベストですね。
ポールや張り綱は付属しませんので、別途ご用意ください。
収納サイズは10×10cm、重量は280gと軽量コンパクトです。ザックの片隅に突っ込んでおけますね。
¥10450(税込)
こちらはファイントラックのソロ用ツェルト、ピコシェルター。
テント状にする場合はロープをルーフに通したり、トレッキングポールなどを使用します。その場合成人が2人座って過ごせる空間を作れます。頭から被ってポンチョ状にする場合はソロ用です。
PUコーティングのナイロンに補強としてダイニーマテープも採用し強度を確保してますよ。
収納サイズ7x5x9cm、重量約130gとかさばりません。
¥11550(税込)
同じくファイントラックのツエルト1もあります。こちらはピコシェルターよりも大型で2人が横になれるくらいの空間を作れますね。座って使用するなら3~4人でも何とか対応できる広さです。
2~3人での登山であればこれを誰かが1枚携帯することでカバーできますね。とはいえ、さまざまな状況が想定されますので、各人が自分用のエマージェンシー用品を携帯する方が望ましいんですけど。
収納サイズは9.5×4.5×14cm、重量は約230gです。
¥17600(税込)
ツェルトの代わりにエマージェンシーシートを携帯する、という人もいます。こちらは基本的に包まって座って待つ、というスタイルになりますが、防水性・防風性を備えているので使い方次第でツェルトの代用には十分なりえます。
SOLのヒートシート サバイバルブランケットです。片面オレンジ、片面シルバーのエマージェンシーシートですね。
こちらはポリエチレンフィルムを使用することで、使用時のガサガサ音がせず、また繰り返し使用することができる強度を備えてます。通気性・透湿性はありませんが、防水性・防風性は高いですね。
今の季節ではありませんが、冬山でも雪濠を作る際に使用できるアイテムでもあります。
軽量ですし、コンパクトに収納できるのでザックに収納するのも苦になりません。
1人で使用する場合でも個人的には2人用をオススメします。大は小を兼ねる、で使い道が広くなりますからね。2人用のサイズは約152×244cm、重量85gです。
¥981(税込) 19%割引
こちらもSOLと同じくポリエチレン製のヒートシールドブランケット。ダブルサイズですがソロでもオススメ。
¥1240(税込) 6%割引
エマージェンシーアイテムはできれば使用したくないものですが、非常時にあるとそれだけで生還率が変わります。今の季節、天候が悪化すると気温も低下します。体が濡れてしまえばどんどん体温と体力が奪われていきますし、風で冷やされると低体温症の危険も。
ツェルトやエマージェンシーシート、お守り代わりに持参してください。
そのほか、非常食も必要な場合もあります。万全の装備でお出掛けくださいね。


