2021年02月16日
ガスシングルバーナーのチョイス!別体式?一体式?
ガスを燃料とするシングルバーナー、各社から様々なタイプがリリースされてます。
一言でガスシングルバーナーといっても使用するガスもOD缶とCS缶の違いもあります。OD缶・CS缶それぞれメリットデメリットがありますが、今回はガスの種類はおいといて。
バーナーとガスカートリッジが分離している別体式とガスカートリッジにダイレクトにマウントする一体式の違いを見てみたいと思います。
管理人が現在所有するガスシングルバーナーは今や廃盤となりましたユニフレームのUSー600とSOTOのレギュレーターストーブFUSIO(フュージョン)ST-330。
別体式と一体式の2つです。
この2つをそれぞれ見比べてみるとこんな感じ。
どちらもCS缶を使用するシングルバーナー、とはいえ設計年度には大幅な違いはあります。直接性能を比べであれこれ言うのは意味がないですね(US-600は廃盤だし)。
ということで、別体式と一体式の特徴とそれぞれのメリットデメリットを考えてみます。購入の参考になれば幸いです。
別体式のシングルバーナーは、ガスカートリッジが輻射熱の影響を受けません。個人的にはこのために購入したといっても過言ではありません。
輻射熱の大きい鉄板や大型クッカーを使用してもカートリッジが過熱しにくいんです。
また五徳の位置が低くなるのでクッカーの安定性にも優れますね。ただ、同じくSOTOのレギュレーターストーブST-310やユニフレームのUS-600・700といったCS缶をサイドにマウントするタイプは五徳位置も低く安定性は悪くないんですけど。OD缶の上部にバーナーをマウントするタイプは重心が高くなりますね。
デメリットとしては燃料ホースなどのパーツが増える分、重量がかさむことと収納サイズもちょっと大きくなります。
さらに使用時もバーナーとガスを離して設置するので場所も取ります。
ウルトラライト志向の人や収納サイズにこだわる人には気になるところでしょう。
真冬に使用した場合、カートリッジと熱源が離れていることでカートリッジが温まりにくくドロップダウンしやすい場合もあるかもしれません。その点はフュージョンでは気になりませんけど。
トレッキングなどにはオススメできない点も多々ありますが、ソロキャンプユースであればデメリットも気にならないと思います。
バーナーにダイレクトでガスカートリッジをマウントする一体式。こちらは収納サイズがコンパクトになり、パーツ点数も少なくなることで軽量化が可能ですね。使用時もスペースをとりません。
またOD缶、CS缶ともにモデルの数が多いので選択肢も広がります。
正直なところ、鉄板などを載せないのなら一体式で大きな不満は出ませんね。クッカーからの輻射熱でカートリッジが温まるので冬季の使用もそこそこいけますし。
OD缶のシングルバーナーでは重心が高くなるので、安定性確保にはカートリッジホルダー(スタビライザー)を使用するといいですね。
輻射熱によって点火装置や燃料調整ノブが熱くなる製品があり、使用後の再点火で火傷に注意は必要です。この輻射熱でノブや点火装置が変形したりするモデルも過去にありました。
結果、別体式・一体式、どちらがいいか、ではなく使用ニーズに合ったものを選べばいいというのが個人的な見解です。全てにおいてパーフェクトなバーナーというのはなかなか見つからないですからね。
個人的にはレギュレーターストーブ FUSIONST-330はかなり気に入ってます。クッカーや鉄板の安定性も大きめの4本爪ゴトクなのでばっちり。
ガスカートリッジ側に点火装置や燃料調整ノブが配置されていることで熱の影響も受けず、再点火で熱い思いもしません。
強いて不満があるとすれば、カートリッジマウント部に樹脂パーツが使用されていることでしょう。耐久性が心配です。US-600ではアルミを使用しているので故障することなく長く使えてますからね。
燃料をセットするだけで使用できるUS-600の気軽さも捨てがたいですが、組立工程もスタンドを広げるだけなので手間には感じません。
ということで、ナチュラムさんで購入できるガスシングルバーナー、いくつか掲載しておきます。
まずは別体式のシングルバーナー。

フュージョンです。ウルトラライト志向でないソロキャンプならオススメですね。
¥9900(税込)

OD缶バージョンのフュージョントレック。こちらは点火装置は付いてません。標高や気温で点火しにくくなる圧電点火よりもマッチやライターの方が確実に点火できるのでレスもありですね。その分軽量、故障しやすいイグナイター不要な人も多いです。カートリッジとの接続部は金属製になっていて耐久性も高そうです。火力も強力ですよ。
¥9900(税込)

アンダー200gの軽量な分離型バーナー。OD缶仕様です。プレヒートパイプを装備しているので低温にも強いですね。トレッキングユースなどにもオススメできる分離型バーナーです。
¥9900(税込) 10%割引

重量はちょっと重めの450gですが安定性の高いスタンドはファミリーキャンプでも使用できるほど。軽さを重視しない向きならこれもオススメ。信頼性の高いバーナーです。燃料はCS缶ですね。
¥8900(税込)

ゴトクの高さを可変できる分離式シングルバーナー。風防も標準装備です。風の影響が少ないですね。重量はトータルでは400g以上になりますが、風防も付属すると考えれば決して重くはありませんよ。燃料はOD缶を使用します。
¥12980(税込)
一体型のバーナーは多数あります。その中でもオススメを。

コスパ、使い勝手が高く評価されるSOTOのST-310です。ほとんど欠点の見当たらないバーナーですね。強いて言うなら点火スイッチが使いにくいですけど、オプションの点火アシストレバーを使用すればかなり改善しますよ。

重量わずか60gのコンパクトバーナー、OD缶仕様です。着脱式のゴトクは3本爪が標準、オプションの4本爪も用意されてます。火力も強く、登山のお供にもオススメ。

ハイパワーバーナー、P-153はソロからパーティーまで対応できるシングルバーナー。登山での愛用者も少なくありません。重量も120g程度と軽量ですよ。

プリムスP-115は軽量コンパクトなシングルバーナー。重量はわずか56g。ミニマムにギアをまとめるならこれもオススメですね。火力調整ノブと点火スイッチを一体化しているところが特徴です。
シングルバーナー、ニーズに合ったものを探してくださいね。
