2020年02月13日
バックカントリーや雪山登山にはツェルトやエマージェンシーシートを!
先日、谷川岳で中学生がスノボで遭難というニュースがありました。幸い自力で下山中のところを無事発見されたそうで安心しました。
最初の報道の仕方では、無謀なバックカントリースキーヤーのような感じになっていましたが、谷川岳はバックカントリーで有名なエリア。アクセスやロケーションがいいですし、ガイドによるバックカントリーツアーも行われていますね。
バックカントリースキーの是非はともかく、メジャーな場所ではあるわけです。
決して遭難してしまったことは褒められないです。でも今回ちょっと感心したのが、その中学生が雪濠(雪洞)を掘ってビバークしていたこと、翌朝にビバークの痕跡を残して徒歩で下山したこと、ですね。迷ってからあまり動き回らなかったようなのでそれもナイス判断だと思います。
彼は山の知識を持っていたということですね。装備はわかりませんが、おそらく雪濠はスノボの板で掘ったのでしょう。
そしてビバークの痕跡があったから下山の方向もすぐに救助隊に伝わったのだと思います。
また遭難の通報が昼過ぎという早い時間だったことから、無謀な計画ではなかったのかな、とも思います。携帯電話のほかトランシーバー(できれば無線機なんですが)も所持していたそうですし、ご本人もご家族も山の知識をお持ちだったんでしょう。
管理人は幸いにも雪山で遭難したことはありませんが、山岳部の訓練の一環で雪濠を掘って1時間ほど過ごす、というのはやったことがあります。
当日の外気温はかなり低かったでしたが、雪濠の中は暖かいです。といってもせいぜい0度前後の温度ですが、外気温がそれ以上に低いのでかなり違いますよ。雪は空気を大量に含んだ断熱材のような役割を果たしますからね。
雪濠の掘り方を知っていれば、マイナス10度以上に下がるところでも生き延びられる程度の温度の中にいられるわけです。
雪濠を作るときに持っていると安心な装備がツェルトやエマージェンシーシートですね。
雪濠の入り口を覆うように使用できます。ない場合は雪である程度ふさぐことになりますね。
万が一を考えて両方持参する方が安心ではありますが、最低でもエマジェンシーシートは所持していきたいですね。

エマージェンシーシート、と呼ばれるものは数多くありますが、個人的にイチオシなのがこちらです。しなやかなポリエチレン製で強度も高く、完全防水のシートですね。もちろん風も通しません。できれば2人用がオススメです。小さいよりも大きい方が有用性が高くなります。
雪濠の入り口に使用する場合はオレンジの面を外側に。救助隊に発見されやすくするためです。雪山でシルバーの面を外にしても全く目立ちませんから。
完全に入り口を塞いでしまうと酸欠になるので、隙間や換気口は作っておきましょう。
2枚所持していれば1枚は入り口に、もう1枚は体を包んで体温を保持させられます。座った状態だとどうしてもお尻から体温を奪われるのでザックなどを敷くといいですね。0度くらいに保たれた雪濠の中ならこれである程度の時間は過ごすことができますよ。仮眠程度ならできるでしょう。
2人用でも収納サイズは小さく、重量も85gです。1人で2枚所持しても重量的な負担はミニマムですね。2人用の展開サイズは約152×244cmです。
バックカントリーや雪山登山以外のシーズンでビバークする場合にも活躍します。体を包んで体温保持はもちろん、防水シートとしても使用できます。簡易なタープのように使用できますよ。
2人用は
¥1034(税込) 15%割引

ちょっと重くなりますが、こちらのスポーツユーティリティブランケットもビバーク時に活躍します。
ヒートシート サバイバルブランケットよりも厚みがあるポリエチレン製シートです。3層構造で強度が高く、ブランケットとしてはもちろん、簡易タープやツェルト代わりとして使用できるグロメット付ですね。
展開サイズは150×210cm、320gとなってます。ツェルトよりも雪山では使いやすいかもしれませんね。
¥3451(税込) 13%割引

雪濠を掘った場合はツェルトも入り口をふさぐ用途になりますね。雪の中では雪濠に入った方が暖かいですから。
雪面でも目立ちやすい黄色は救助されるときの目印にもなります。
雪山でなければ簡易テントのような使い方もできますし、被って使用することもできますよ。
収納サイズは10×10cm、重量は280gです。
¥10450(税込)

こちらのツェルト、ピコシェルターも使い方は同様ですね。
収納サイズは7x5x9cm、重量120gと軽量です。
¥11550(税込)
バックカントリースキーが禁止されているところもありますし、禁止はされないものの自己責任で行うというところもあります。
また今季は積雪が遅くなった割りにこのところの大雪で雪崩も発生しやすくなってます。くれぐれも細心のご注意の上、ルールやマナーを守って行ってくださいね。

