キャンプ＆フィッシングの付録:シュラフの中綿はダウン？化繊？一長一短ありますね

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2020年01月02日

シュラフの中綿はダウン？化繊？一長一短ありますね

キャンプの寝具といえばシュラフ。真夏であれば使用しないこともあるでしょうが、それ以外のシーズンでは必須アイテムですね。
そのシュラフの中綿。主流はダウン、もしくは化繊（ポリエステル）になります。

で、中綿はどっちが優れているの？という質問を受けるんですけど、どちらにも一長一短があり、使用するシーンやニーズに合わせて選ぶと答えます。
シュラフにはマミー型・レクタングラー型がありますが、今回は形状による区別は置いておいて、中綿のお話で。

どうも、ダウンは価格が高いこともあって、化繊中綿より優れている、と思っている人もいるかも知れませんが、そんなことはありません。ダウンにもメリット・デメリットがあり、化繊にもメリット・デメリットがあります。
一般論ですが、記事にしておきます。

ダウンのメリットはまず化繊中綿シュラフより軽量コンパクトになるということ。軽くて暖かいシュラフ、というとまずはダウンシュラフが思い浮かびます。
同等の保温性能で比較すれば、化繊中綿のシュラフより軽く、コンパクトに収納することができますね。
荷物を極力軽量コンパクトにしたい登山やバックパッカーにとっては大きな魅力です。

デメリットとしては、水濡れに弱いです。水を含むと瞬時に萎んで保温性を失いますよ。濡れるとなかなか乾きません。
これをカバーするため、防水性のある素材のシェルを使用したものや、ダウン自体に撥水加工したものも登場してます。そういったタイプは多少の水濡れも問題にせず使用できますね。

またダウンはとても柔らかくて形状を保つ力がありません。シェルの張りを保つためにフェザーと呼ばれる羽を一定量配合する必要があります。
それでも重さが掛かると潰れてしまい、保温性の要となる空気の層がなくなってしまうんですね。体重が掛かる体の下になる方は潰れやすく保温性が低下しますよ。
ダウンシュラフは背中が冷たく感じる、という人がいるのはそのためですね。

さらに昨今、ウェア類でダウン製品が一般的になったことでダウン自体の価格が高騰中です。以前よりもダウンシュラフの価格が上がっているのはダウン価格の高騰も原因ですね。

化繊中綿、ポリエステル中綿のメリットはダウンと同等の保温性能であればリーズナブルな価格で手に入ります。１／２～１／３程度の価格で入手可能ですね。
保温性能に関しては化繊中綿が劣るということではないので、予算を抑えたい、という人にオススメできます。

またダウンに比べると水濡れにも強いです。多少濡れても保温性はキープされます。また濡れた後の乾きも早いですよ。さらに乾かせば元の形状・ロフトが簡単に回復するので、洗濯もしやすいですね。
お子さん連れなどでシュラフを汚す可能性があるような場合はメンテナンスしやすい化繊は適してますよ。

重さが掛かってもダウンほど潰れずロフトをキープできるので、背中などに化繊中綿を使用したハイブリッドシュラフもあります。潰れにくく、背中が冷たくなりにくいのもメリットでしょう。

デメリットとしては、同等の保温性のダウンシュラフに比べると、重くかさばりやすいです。大きさについてはコンプレッションバッグやコンプレッションベルトである程度は軽減できますが、潰れにくいのでそれにも限界があります。また重さは変わりませんからね。

収納スペースに制限があったり、バックパッカーや登山のように担いで移動する場合は負担になります。特に気温の低いシーズンで使用するシュラフではかなり大きく重いですからね。
逆に言えば、背負う必要がない、ラゲッジに余裕がある場合はそれほど大きなデメリットではありません。

ということで、重さや大きさを重視したいシーンであればダウンシュラフを。重さ・大きさをあまり重視せずリーズナブルに抑えたいのであれば化繊中綿シュラフを、というチョイスがオススメになりますね。

で、オススメのダウンシュラフ、化繊中綿シュラフをいくつか載せておきます。