2019年10月28日
避難所に持参するものって?
台風17号、台風19号、台風21号と立て続けに管理人の住む千葉県を直撃した災害。今まで比較的災害の少なかった千葉県は防災・減災という側面が弱かったことが露呈した感じです。知事もなんか、ノンキ?ノーテンキ?な印象になってしまいましたね。
幸い管理人の住むエリアは大きな被害もなく、また避難勧告なども発令されませんでしたが、市内では避難勧告で実際に避難された人も少なくありませんでした。
そんなわけで、実際に避難所に避難された友人や市役所・消防関係の方の話を総合して、避難所に行く際に持参した方がいいもの、避難する時の心構えなどをご紹介してみます。
まず、避難所に行く際に大切なのが安全の確保です。水害の際に避難所が遠い、冠水しているなど安全性に不安があれば、自宅の2階へ垂直避難する方がいいようです。移動中に流されてしまう可能性がありますからね。
また水害と地震では避難場所が異なる場合があるので事前のチェックは必要ですね。低い場所にあって浸水、もしくは水没する危険があればその避難所は水害時は使用できないことになります。その場合は高台にある避難所に行く必要がありますよ。実際管理人の市内ではそういう事例があったようで、地震では使用できる避難所が水害では使用不可だったそうです。
また避難所が開設されていても、そこは至れり尽くせりの場所ではありません。「自分でできることは自分でやる」、「避難されている人同士で協力できるものは協力する」、「迷惑をかけない」などが大切です。
市役所などの職員の方がいたとしても、人員は限られますから対応しきれないことも出てきます。備品も十分に用意されているとは限りません。我慢するか、自分で用意してくるか、になりますね。
あくまで避難所は「安全な場所を提供してもらえる」だけだと思って、必要と思われるものは極力自分で持参する方がベストですね。
ただし、今回の台風のようにある程度事前に準備できるときは、の話です。突発的なものの場合はまずは命を最優先に。地震のように前触れのないものは荷物よりも命ですよ。
今回友人の避難した場所は地域の公民館。畳の部屋もありますが、避難した時間が遅かったため5人分のスペースはなく、廊下に腰を下ろしたそうです。イスが3脚提供されたそうですが、人数分はなかったとのこと。支給されたのは5人に対して2枚の非常用毛布だったそうです。
支給される物資は早い者勝ちみたいなところがあるようで、人数分の毛布を確保しているご家族もいたらしいです。
ということは、体育館などでも同様のことが想定されるので、まずは座布団やマット類があると床の冷たさや固さを和らげることが出来ますね。
横になる場合もマットがあれば寝心地は全く違うので、人数分は欲しいところです。
また毛布も十分用意されているかわかりませんから、これからの季節は寒さをしのげる上着やブランケット、エマージェンシーシートも持参したいところ。衣類が濡れてしまう可能性があるなら、多少の着替えもあるといいですよ。
個人的にオススメのブランケットはエマージェンシーシートですね。軽量コンパクトで持参するときもかさばりません。そして保温性が高いです。
こちらはポリエステル製でガサガサという音が出ませんし、しなやかで使いやすいです。周囲にガサガサ音で迷惑をかけることがありません。一度使用しても折りたたんで収納できるのも魅力です。
余裕があればシュラフもあるといいかもしれません。
公民館では自動販売機で飲み物を購入することはできたそうです。ただ、これは避難する人数や時間などで当てにならないので、半日程度をしのげる飲み物や食べ物も持参すると安心。もちろん火の使用はできませんから、加熱せずに食べられるものになりますね。
時間があれば水筒などに好みの飲み物を入れていくといいと思います。
テレビがあるとは限りませんし、あっても視られるかもわかりません。情報収集手段としてスマホを使用する場合、モバイルバッテリー・充電器があると安心。またラジオをイヤホンで聞くのもいいと思います。
不特定多数の人がいる避難所ですから、用心のため財布や貴重品は常に身に着けておくのがオススメ。災害時はスマホ決済やクレジットカードが使用できないことがあるので現金は必須です。災害レベルによっては保険証書などの書類も持ち出す場合もありますよ。
貴重品はウェストバッグなどに、書類であればショルダーバッグなどに入れて手放さないようにするといいですね。
夜間までかかる避難となれば、ハンディライト・ヘッドライトもあると安心です。停電した場合、身動きがとれなくなりますからね。
頭に着けて作業してもいいですし、手に持って照らすこともできるヘッドライトが一番のオススメです。コンビニ袋などを被せればランタンのように使用することもできます。
このほか、常備薬などそれぞれのご事情で必要なものもあると思います。水害であれば防水性のあるものに入れて持参しましょう。
また水害時の避難では徒歩の場合長靴はやめましょう。水位が高いと長靴に浸水して動けなくなります。水の中でも脱げにくいスニーカーなどをしっかりと紐を締めて履くのがオススメです。また別途サンダル、スリッパなどを持参すると濡れた靴を何度も履く悲惨さから逃れられますね。
強風の場合は傘も役に立たないので、レインスーツが最適です。
どんな災外かによって持参するものも変わると思いますが、今回のように事前にある程度予測の立つ水害・台風の場合は事前に準備することで対応できます。
「大丈夫だろう」という楽観視はせずに、最悪を想定した行動をとることが命を守ることになると思います。避難準備が発令されたらすぐに準備して、避難勧告が来たら、即行動に移れるようにするべきでしょう。
また高齢の人であれば避難準備ですぐに移動を始めるべきです。「今まで大丈夫だったから」、はもう通用しない時代になってますよ。

Posted by あごひげあざらし at 10:02
│地震・災害対策など