2019年09月06日
ペグは重要!しっかりしたペグをご用意ください

テント・タープの設営に欠かせない重要アイテムの一つが「ペグ」ですね。
今更ですが、ペグの役割は本当に重要です。テントやタープは軽量な上に風をはらみやすい形状のものが多いですから、しっかり地面に固定しておかないと風で飛ばされたりひっくり返ったりして危険です。家でいえば土台のような役割を果たしてくてるアイテムです。
これからのシーズン、天候急変もあるうるのでしっかりしたものを用意したいですね。
それなのに、一部のテントではコストカットのためか、しっかりしたペグが同包されていないことも多いですよね。その代表がプラペグでしょう。

軽量で安価、そしてしっかり刺されば比較的抜けにくいプラペグ。決して使えないとはいいませんが、地面の状態によって刺さらないことも少なくありません。刺さらないから、といって中途半端に打ち込んで使用すると抜けてしまったりしますね。万能とは呼べないプラペグはテント購入後に買い換えることの多いアイテムでもあります。
新品のテントを購入したら、ペグも確認してください。もしプラペグだったら、もっと強度のあるものを別途用意することをオススメします。
ペグにも色々な材質、形状、長さがあります。テントや設営場所に合うものをチョイスしたいですね。ペグは長い方が固定力も大きく抜けにくくなります。大型テントやオープンタープなど風を受けやすいものでは、負荷のかかる場所には30cm以上のペグを推奨しますよ。
ということで、代表的なペグをいくつかご紹介しておきます。

スノーピークのロングセラー、鍛造スチールペグのソリッドステークです。とにかく強さには定評のある鍛造スチールペグ。硬く締まった地面はもちろん、砂利混じりのサイトでもガンガン打ち込める高強度のペグですね。絶対曲がらない、とはいいませんが、現在市販されるペグの中で強度の面なら鍛造スチールが最強です。
ただし、高強度ゆえに重さもかさみます。また丈夫とはいえスチール鋼なので、乾燥や洗浄を怠れば塗装の剥げた場所から錆びてしまいますね。
20cmクラスならツーリングテントなどのストームガードやファミリーテントのインナー、フライシートの裾の固定などに。30cmクラスならファミリーテントのストームガード、オープンタープなどにも使用できますね。オープンタープのメインポールには40cmクラスもオススメします。

刺さりの良さではピンペグも良好ですね。硬い地面でも打ち込めます。材質によって強度は変わってきますよ。
丸棒タイプのピンペグでは刺さってから回ってしまうこともあり、その場合抜けやすくなってしまいます。側面にフラットな面を持つ形状なら回りにくく抜けにくいですね。
ユニフレームのパワーペグは強度に優れ錆びにくいステンレスを採用。また側面に平打ち加工も施されますよ。鍛造スチールに比べると軽量ですね。
アルミ製のピンペグはよく刺さりますが、石に当たったり打ち込む角度が悪いと曲がりやすいです。その代わり重量は軽いのが魅力になります。
スチール製のピンペグはやはり刺さりは良好、もし曲がってしまっても修正することもできます。重量は重くなりますが安価ですね。
20cmクラスはツーリングテントなどに、30cmクラスはファミリーテントなどに。オープンタープのメインポールには40cmクラスでもいいですね。

アルミやスチール、ステンレスの板をV字に折り曲げたタイプがVペグです。ペグの表面積が広くなるので抵抗が大きく抜けにくいですよ。湿った場所でもしっかり固定できます。また先端の形状から打ち込みやすいのも特徴です。スタッキングして収納できるので、コンパクトにまとまりますね。
ただ板を曲げ加工しているため打ち込む際に角度が悪いと曲がってしまいます。アルミの場合は割れてしまうこともありますね。土が詰まりやすいので使用後は土を落として保管する必要もあります。
ペグに開いている穴に細引きを通しておくと撤収時に抜きやすいですよ。
20cmクラスのものがほとんどで、ツーリングテント、アルパインテントにオススメ。またドームテントなどのインナーテントを固定する場合にも使用できます。

Yペグはその名前の通りペグの断面がY字になります。やはり表面積が広くなり抵抗が増すので抜けにくいペグです。またVペグよりも曲がりにくいのが特徴ですね。地面への刺さりもよく、アルパインテントやツーリングテントで使用される人も多いタイプです。
材質はジュラルミンやアルミのものが多くなります。プラペグもこの形状が多いですけどね。
その形状から曲がりにくいのでほとんどの場所に打ち込むことができます。万能型のペグです。ただVペグのようにスタッキングすることはできませんね。
20cm前後のものが多いのでツーリングテント、アルパインテントに。ファミリーテントなら力の掛からない場所にオススメです。

ウルトラライトなど軽量化を重視するテントに多いのがこういったスティックペグです。材質はアルミやチタン、カーボンなどがありますね。ペグは中空になっていないので軽量で強度も確保できるペグです。
円筒形のものや角型のものがありますが、角型のほうが抵抗が大きく抜けにくい傾向があります。その分長さでカバーする、という考え方もありますね。
ペグの頭が小さいものが多いので、太目の張り綱は引っ掛けにくいです。また抜くときもほかのペグに比べると抜きにくい傾向はありますね。
またペグの打ち込む角度ですが、理想は張り綱とペグの角度は90度前後に、地面とペグの角度は60~80度といわれてます。だいたい60度くらいがベストですね。
打ち込むときはペグの頭とハンマーが真っ直ぐになるように。アルミペグではズレてしまうと曲がる原因になってしまいますよ。
地面の状況によりますが、ペグの抜けやすい湿った地面であれば、ストームガード1本につき2本のペグを打つという手もあります。ペグの間隔をとってストームガードの張り綱を引っ掛ければより抜けにくくなりますね。強風対策としても効果がありますよ。ただしテントの作りによってはペグが抜けなくてもストームガードが千切れてしまうこともありますけどね。お気をつけください。



Posted by あごひげあざらし at 19:02
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