2018年06月10日
キャンプの強風対策!最後の手段は撤収ですが
台風接近中の日本列島、この最中にキャンプされている人は少数だとは思います。台風とまではいわなくとも天候が変わり風が強くなる、雨が強くなる、そんなことは珍しくありませんね。
その場合、状況によりますがまずはテント類の耐風性強化。それでも厳しい場合は早めに撤収の判断、これが最善の策でしょう。手早く撤収し建物の中に避難する、それが無理な場合は風を避けられる安全な場所に身を寄せる。移動するのもリスクを伴うので、その場で耐えるか、移動して安全な場所を目指すか、という判断にも迫られますね。
管理人としては、あまりテントで無理をしない、という考えです。ギリギリまで粘ってしまうと撤収もより難しくなりますからね。比較的早い段階でサッサと荷物をまとめて逃げちゃう方が安全だと思ってます。周囲に遮蔽物のない広々したサイトや高台にある見晴らしのよいサイトなどは雨風の影響を受けやすいですから、風雨が強くなったら逃げた方が安全です。また谷底のような地形のサイトでは風の影響は受けにくいですが、雨水が集中することが予想されるので、状況によっては撤収もありですね。
設営時に地面を観察すると雨水が流れた筋がわかります。そんな小さな情報も天候が変化したときには役に立つことも。
こういった判断はやっぱり経験のある人にはかなわなくて、上級者がいればその判断に従うべきです。そういった人がいない場合はマージンを持った判断をするといいと思います。撤収しておけばよかった、と後悔するよりも、撤収しなくても大丈夫だったじゃん!というくらいがいいんじゃないでしょうか。怪我やダメージを負うよりはね。次回、楽しめばいいんですから。
とはいえ、そこそこの風の強さでも設営次第で耐えることも可能ですよ。天気予報などを確認して風が強くなりそうだったら補強したり張り方を工夫することで対処できますね。
まず、張り綱。ストームガードなども含めてしっかりと綱を張りましょう。一箇所から張り綱を2本取りするのも効果がありますよ。もちろんペグは所定の箇所すべてに打ち込んでください。ペグはしっかり刺さるものを用意しましょう。
ということで、保険の意味も含めて張り綱は予備を持参することをオススメします。現場で必要なサイズにカットするのもいいですし、事前に3mや5mといった長さにカットしておくのもいいでしょう。
30m巻きの4mm径ガイロープです。しなやかで扱いやすいガイロープですね。強度も十分ありますし伸びも少ないので安心です。
4mm径のロープは風をはらみやすいウイングタープなどのオープンタープ、風を受けやすい大型テントなどにも使用できますよ。張り綱を多く取ればそれだけ強度は上がります。ただしタープクロス・テントクロスの強度を越えればクロスが破れて破損するので限度はありますけどね。
カットしたら先端はライターなどで炙ってほつれ止めをしておきましょう。
こちらのパラコードもテントロープとして使用できます。4mm径で直線強度が高く丈夫ですよ。こちらのアットウッドロープのパラコードはミリタリーテイストのカラーが用意されてますね。長さは30mです。
こちらも先端は火で炙って溶かせばほつれません。
テント用のロープとして設計されていれば太さ=強さと考えてもいいですね。こちらは5mm径の太目のガイロープです。大型タープ・大型テントの補強用にオススメですね。長さは20mです。
小型のテントであれば十分な強度を持ったさらに細い2.4mm径もオススメです。タクティカルコードは直線強度125kgと丈夫ですよ。
テントロープ、ロープワークだけで張り綱を張ることも可能ですが、やはり調整しやすい自在金具を使用する方が簡単で確実ですね。
ロープ径3~4mmに対応する自在金具、スノーピークのアルミ製自在です。テントロープのテンションを簡単に調節できますよ。
ロープを解くことなく取り付けできるアイデアものの自在金具です。またしっかりと固定できるのも特徴で緩みにくいですよ。4つ入りでちょっと割高ではありますが機能性の高い自在金具です。
5~6mmの太目のロープに使用できる三角形の自在金具です。強度も高くテンションの強い場所でも安心して使えますね。また緩みも少なく確実です。6個入りとなります。
簡単にロープを固定する樹脂性の自在もあります。ロープをしっかりロックするので緩みませんよ。また2点取りでロープをかけるときも使いやすいですね。8個入りです。
しっかり刺さるペグの代表、スノーピークのソリッドステーク。ペグがしっかり刺さっていなければ張り綱の効果も半減しますし、テントの耐風性も損なってしまいますね。悪天候時に頼れるペグの一つがこのソリッドステークです。さすがに鍛造スチールは高強度で曲がりにくいですね。30cmは大型テント・タープでテンションのかかる場所に。ソリステ20cmは中・小型テントやフロアの固定に。
ハイランダーの頑丈ペグ。鍛造ではないので絶対的な強度ではソリステに劣りますが、その差を実感する機会は少ないでしょう。
18cmと28cmの2つの長さがあり、それぞれにホワイトやレッド、ベージュなどのカラーも用意されます。コストパフォーマンスに優れた強いペグですね。
ステンレス製のペグは高強度で錆びにも強いです。ユニフレームのパワーペグSUSはネイルペグ型で打ち込みやすくしかも曲がりません。使用後に錆びることもないので長く使えるペグですね(失くさなければ)。打ち込みやすいように形状が工夫されているんですが、やはり感覚的には打ち込みやすいのはスリステのような形状かな。ハンマーを当てるポイントが分かりやすいです。
30cmのほかに20cmも用意されてますよ。
パワーペグSUS200
ある意味、現行最強かもしれないペグがこちらのブッシュクラフト SUSタフステーク。長さ30cmのステンレス製ペグです。曲げ強度が鍛造スチールを超える高強度ステンレス鋼ですから、同じ負荷であれば鍛造スチールが先に音を上げますよ。そして使用後にしっかり乾かすことができなくても錆びません。高強度で錆びないペグ、これがもしかしたら現在最強?6本セットのほか、12本セット、もちろん1本からも購入可能です。
こちらも最強のペグの可能性を持つロゴスのXステンタフネスベースペグです。ブッシュクラフトと同じくステンレス鋼を使用したペグで高強度、そして耐腐食性に優れてますね。形状も似ていますが、ペグの断面形状は異なりますよ。
断面をX状にしたことで抜けにくくなりますし、強度を維持しつつ多少の軽量化をも可能にしています。凝った加工をしているので安くはありませんが強靭なペグですね。20cmのほかに30cmも用意されてます。
Xステン タフネスベースペグ 30cm
ツーリングテントなどのコンパクトテントでは重量も気になりますね。軽くて強いペグの一つがこちらのジュラパワーペグ 200。20cmのジュラルミンペグです。平打ち加工されたジュラルミンは曲がりにくくよく刺さりますね。1本わずかに17gで6本セットになります。
で、高強度のペグをしっかり打ち込むにはそれなりのハンマーが必要です。スノーピークのペグハンマーは打ち込みやすく、抜きやすい。完成度の高いハンマーとしておなじみですね。定番です。
こちらはステンレスヘッドに銅製の打撃面を組み合わせてます。耐久性の高さと打ち込んだときの感触がいいんです。スチールペグもしっかり打ち込めますよ。
テントやタープのルーフに弛みがあるとそこに雨水が溜まりテント崩壊の原因となってしまいます。弛みが出てしまったら下からポールを追加するなどして雨水が溜まらないようにしましょう。そのための追加ポールにオススメなロゴスのシステムロックポール。テント生地を傷めにくいポールエンドロック付きです。またタープ・テントのアレンジにも活躍しますよ。風対策でも使えますね。90~230cmまで28段階で調整できるのでマルチに使えるんです。
万が一、テントクロスやポールの破損があった場合、現地で応急処置に使えるのがダクトテープ。ガムテープや布テープよりも丈夫できつく巻けば強度も出せます。テントの破れも一時的ならカバーできますし、ポールの補強にも。風対策としてだけでなく1つは持っていたいテープですね。
安全のために撤収や中止の判断は早めに行うべきですが、どれが正解かは後にならないとわかりません。できるだけ安全な方法をチョイスするように心がけると大きなトラブルは回避できるんじゃないかと思います。
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