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2014年09月30日

御嶽山噴火で思うこと

軽々に語れる話題ではありませんが、先週末、御嶽山が噴火し、多数の死傷者が出ております。ご家族様や関係者様には言葉もありません。
まだ全ての方が救出されるまで時間がかかるようですが、一日も早くご家族の元にお帰りになれるようお祈りいたしております。またお亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。


こういった自然災害が起きるたび、災害の検証とともに安全確保の課題が語られます。今回の御嶽山もそうですね。
民主党政権下での事業仕分けの影響などという若干的外れな中傷も出てましたが、誹謗中傷ではなく、検証は必要だとは思います。今回の「噴火」となると住宅地への浸水・土砂災害や津波被害とはちょっと本質が異なるな、というのも正直なところですので、検証の方向性も浸水被害などとは違いますよね。人間が生活をしている場ではありません。

現在は山に登れる体じゃなくなってしまった管理人ですが、高校生の頃から山行をしてました。登山部で先輩達にしごかれたクチです。そこで常に言われたことは「自己責任」です。基本的に山ではある程度のことは自分でこなすスキルを要求されます。安全確保というのもその一つです。手助けできない場合もないわけじゃありません。グループでの登山であっても自分のことは自分で、が基本でした。

これは山登りは自ら危険のある場所へ望んで行くことだから、です。全く未経験な方が登って100%安全な登山というのはほぼ、ありません。低山の中にはそれに近い場所はありますが、怪我をすることがないわけじゃないです。ある程度のリスクを背負って山に登るんですよね。遭難や滑落などはその最たるものです。でもリスクを背負っても見たい景色がある、登る価値がある、到達感がある、それが山なんでしょう。

今回の御嶽山。かなり登山道も整備されてロープーウェイもあるので、難易度の低い山だったというような報道がされてます。管理人的には行程は長くないけど、山頂まで行くにはそれなりの体力と経験がないときつい山だと感じたんですけどね。山頂付近はガレ場もあるし崩れやすいところもあったはずですが。
しかも活火山です。長いこと(国内では最近噴火した山にカウントされますが)噴火していないとはいえ、火山に登っていくわけですからやはり頭の片隅にでも「噴火」というワードを残しておくべきだったんでしょうね。管理人が登ったときもそんなこと、忘れてましたから。大丈夫だろう、と。


噴火予測ができなかったのか、とか、シェルターを何故作っておかなかったのか、とかいう話も出てますが、宅地と違い自然の環境ですから出来ることとできないことがあります。またそういった人工物を作ること自体、歓迎されない場合もありますし。人工的に整地するなら安全確保がある程度可能ですし、整備する側にも責任がありますが、山は違いますよね。
すべて舗装されて、危険のないよう落ちそうな石は取り除かれ、ガレ場や鎖場もない整然となった登山道だったら管理人は多分登らないと思います。山頂にコンクリート作りの立派な展望台があっても嬉しくありませんし。ジーパンにスニーカーでも山頂まで登れる3000m級の山、魅力ありますか?現在登山をされるほとんどの方がそういった山なら登らないと思うんですけど。登山客の層が全く異なる場所になるでしょうね。


何が言いたいかというと、改めて登山は100%安全なレジャーじゃないんだな、ということです。ザックとともにリスクも背負って登るんだ、ともう一度認識しろ、と山に言われた気がします。
もちろん安全装備をすべて身につけて登れ、ということじゃありません。数え上げればきりがないほどの安全装備が存在しますが、それを全て持ち歩くことは現実として無理ですからね。
ある程度の下調べと基本的な安全装備、そしてスキルアップというのが大切ということです。今回の噴火は予測が難しかったようですが、気象状況などは天気図を読んだりすることである程度傾向は予測できます。天候が下り坂であれば中止するという慎重さも必要でしょう。
登山道の避難ができるであろう場所を認識しておくことも必要ですね。ある程度整備された山なら避難小屋がありますからその場所を覚えておくのも必要ですし。
ヘルメットは長野県遭難防止対策協会では指定された地域で有償での貸出しを始めていますが、個人レベルでもヘルメットの重要性を考えるべきでしょう。落石や滑落を想定してのヘルメットですが、今回の御嶽山では噴石が頭に当たって怪我をされてしまった方も多かったようです。ヘルメットを携帯していれば防げたかもしれません。100%防げるかはわかりませんが、ダメージの軽減はできたでしょう。活火山とされる山(110座あるそうです)ではヘルメット携帯努力義務というのもいいかもしれません。
噴火とは違いますが、ビバーグが必要になることを想定したエマージェンシーブランケットやツェルトの携帯も忘れずに。急激な気温低下に備えた防寒着も必須ですね。



とても大きな犠牲が出てしまった今回の御嶽山噴火ですが、大きな犠牲の上で、これを教訓として活かすことがこれからの課題じゃないか、と感じてます。そうでなければ亡くなられた方たちも浮かばれないのではないかと思いますから。
自然は人間には制御できませんし、予測が立たない部分が多々あります。特にここ数年は自然の猛威を実感させられてますからね。地震、竜巻、豪雨、噴火と大きな被害が発生してます。登山はもちろんですがそれ以外でも「もしかしたら」、は常に頭の片隅に置いておく必要があるんじゃないか、と思います。

堅い話になってしまいましたが、山登りは家に無事帰るまでが登山、と先達に手厳しく教わった管理人。体育会系登山部の元ヘタレ部員でしたが、そういった教訓だけは忘れないでおこう、伝えていこう、と思う次第です。


こういった話題では、皆様にそれぞれお考えがあるでしょう。ご不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、これは管理人の素直な考え方ですのでご容赦のほど、お願いいたします。決してお怪我をされた方、お亡くなりになられた方を批判、誹謗中傷するつもりは毛頭ありませんし、そんな意図は持っておりません。これからどうするべきか、という意味での管理人個人の考え方ですので悪しからず。


タグ :御嶽山

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Posted by あごひげあざらし at 22:54
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