2014年01月24日
トルザイトリングガイド搭載ロッドが登場中!

昨年のフィッシングショーでシマノのロッドに採用されていた新しいガイドリング素材が、Fuji工業の「トルザイトリング」。
当初、全く情報が出ていなかったため、完全な新素材が登場した、と思ってました。
で、フジ工業のサイトで2014年新製品として詳細が発表されるとともに、トルザイトリングガイドを搭載したロッドがメジャークラフトやシマノからリリースされましたね。
全くの新素材かと思ってましたが、トルザイトとは、SiCと同じセラミック系の素材だそうです。とはいうものの、SiCとは別のセラミック系素材で、ガイドリングにより適した特性になっているそうです。
トルザイトガイドリングの特性をざっくり言うと、
1.薄肉化で仕上げることができる強度を持っている
2.薄く仕上げることでSiCよりも軽量化が可能
3.ラインの接触抵抗が少なく、ラインに優しい
4.耐摩耗性に優れる
ということだそうで。もちろんこれ、サイトの受け売りなんですけど、ロッドのガイドで世界一のフジ工業が作るんだから半端なものじゃないことは確かですよね。
ガイドリングを薄く軽くすることのメリットは大きいです。ガイド自体、ロッドブランクにとっては特性をスポイルしてしまう錘である、という面があります。ガイドは出来るだけ軽量な方がブランク特性を活かせるんですね。
これまで、ガイドフレームの軽量化でチタンも登場しましたが、ガイドリング素材は長年SiCが最高とされてました。軽量なチタンガイドフレームと軽量なトルザイトガイドリングの組み合わせで、よりロッドブランクの特性を発揮させやすくなったということでしょう。
SiCより強度の高いトルザイトガイドリングは、形状も異なります。SiCガイドリングのように丸みを帯びているんじゃかくて、扁平な形ですね。これがラインとの接触面を増やし、点で力がかかるのではなく面で力がかかることでラインへの攻撃性が少なくなります。また表面がより滑らかになっていることもそれをさらに向上させますね。ラインの滑りがよくなれば、ランカーサイズとのファイトでも安心感が高くなります。
ラインへの攻撃性が低くなれば、ライトラインを使用してもラインの寿命が延びるというメリットもありますよ。
ガイドリングが薄くなるということで、従来のガイドと同じフレームでは口径が大きくなります。その分ラインの抜けが良くなりますが、それよりもフレームサイズを小さくして軽量化を狙うのが正解のようです。1サイズ小さなガイドフレームを使用しても若干口径は大きいですから抜けもいいでしょうね。
ということで、トルザイトガイドリングを搭載したロッド。メジャークラフトさんから多数リリースされてます。エギングロッド、シーバスロッド、メバリングロッド、アジングロッドが現在登場してますね。

メジャークラフトトルザー メバル TZS-S772L(ソリッドティップ)
メジャークラフトトルザー メバル TZS-S752UL(ソリッドティップ)
メジャークラフトトルザー メバル TZS-T762L(チューブラー)
メジャークラフトトルザー メバル TZS-T782ML(チューブラー)
メジャークラフトトルザー アジング TZS-S742AJI(ソリッドティップ)
メジャークラフトトルザー アジング TZS-S652H/AJI(ソリッドティップ)
メジャークラフトトルザー アジング TZS-S632AJI(ソリッドティップ)
繊細で細いティップのロッドが多くなるメバリングロッドやアジングロッドでは、ガイドのわずかな軽量化もかなり効果的。ワンランクパワーのあるロッドを振っているような振り抜きの良さが実感できるそうです。

メジャークラフトトルザー エギング TZS-852EL
メジャークラフトトルザー エギング TZS-862E
メジャークラフトトルザー エギング TZS-882EH
エギングロッドもシャープな振り抜き感が大切ですね。しかもしゃくり続けるわけですから、ガイドの軽量化は効きますよ。

メジャークラフトトルザー シーバス TZS-902L
メジャークラフトトルザー シーバス TZS-902ML
メジャークラフトトルザー シーバス TZS-962ML
メジャークラフトトルザー シーバス TZS-982M
シーバスロッドはガイドの軽量化によって振り抜きの良さと高い感度を手に入れてます。
シマノではエリアトラウトロッドのエクスリードなどにトルザイトが採用されてます。

今後、各社からトルザイトガイドリング採用のロッドが順次登場すると思います。期待の新ガイドです。
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