2011年01月06日
ダウンシュラフのお供にシュラフカバー!

軽量で保温性の高い素材としては、ダウンが筆頭に上げられるでしょう。
科学技術の進歩した現在でさえ、ダウンほど軽く、大量にデッドエアを溜め込める素材というのは作られていません。
天然素材であるダウンが未だに最高の保温材といわれるのは、保温性の絶対値に対する質量の少なさに優れているからですね。
もちろん、同じダウンといっても品質は様々ですが、600FP以上あれば十分シュラフに使用できるレベルとされてます。FPという表示は、ダウンのロフト(膨らみ)の回復力をいいます。
FPの数値が大きいほど圧縮した後の膨らみが大きいということになります。大きく膨らむということは、それだけ大量の空気を含んでいるということですね。
空気は、断熱性に優れてます。非常に温まりにくく冷めにくいというのが空気の特性。密閉された状態の空気は外気などに影響されにくく、一度温まってしまえばそう簡単に冷たくなりません。一般住宅などで使用される断熱材のグラスウールも同じく大量に空気を含むことができるため、断熱材として用いられてますからね。
とはいえ、そのダウンにも弱点はあるんですよね。その際たるものが「水」です。濡れちゃうとダウンの繊維がくっついてしまい、空気を含むことができなくなってしまいます。ペッタンコになっちゃいますよね。空気を含めなくなったダウンは、膨らみを失い保温効果も失います。だからダウン製品は、基本的に水濡れNGなわけです。
ダウンシュラフももちろん水濡れには強くありません。中にはダウンそのものに撥水加工をしたものがあったり、シュラフのシェルには撥水加工されてたりもしますが、長時間水に浸かったり、水滴が付着したりするとやはりロフトが落ちてしまいます。
そんなわけで、特に結露しやすい気温の低い時期のテント泊ではシュラフの防水をするのがベストです。防水性のあるシェルを使用したシュラフでも、擦れたり汚れたりで防水加工が劣化することが考えられますから、防水性のあるシュラフカバーを合わせて使用するのがベストですね。
万が一、ダウンシュラフが濡れてしまうと、しっかりロフトが回復するまで乾かすには時間が掛かります。移動しながら連泊する場合だと濡れた翌日は保温性の落ちたシュラフに入ることになってしまいます。それって寒いですよ。場合によっては危険だったりしますからね。
そこでシュラフカバーを使用することで、結露による水濡れも防げるし、シュラフの寿命を延ばしてあげることもできますよ。
前置きが長くなりましたが、ダウンシュラフのお供にはシュラフカバー!ってことでこちらです!

決して安くはありませんが、現在管理人がイチオシしたいシュラフカバーがこちらのモンベルの製品です。
ブリーズドライテックという素材を使用した3レイヤーのシュラフカバーです。
ブリーズドライテックは透湿性に優れた防水加工素材。水蒸気は通して水は通さないこの素材、従来主流だったゴアテックスをしのぐ透湿性をもってます。耐水圧に関しては劣るものの、シュラフカバーというギアの性質上、耐水圧はそれほど重視しません。テントの中などで使用するわけですからね。
透湿性に優れているため、体から発散された水蒸気もシュラフカバーの外に排出することができます。シュラフカバーの内側に湿気を溜め込みにくいので、シュラフのシェルが湿ってしまうことも防げますし、結果、ダウンの中の湿気も排出できるわけです。
シュラフの中に湿気を残さないので、連泊をしてもシュラフは湿っていないし保温性も十分発揮してくれますね。
水の入り込みやすい縫い目にはしっかりとシーリング処理されているので、防水性は高いですよ。
3レイヤーで内張りも装備しているため、単体での使用も可能です。夏場のテン泊や山小屋泊ならこれ一枚でも場所によっては可能ですね。
ワイド&ロングのこのカバーは、使用できるシュラフが幅広く、まさに大は小を兼ねるです。多少シュラフと隙間ができても、きつくて入らないよりはまし。空いたスペースにはそのほかの濡らしたくないウェア類などを詰め込んでしまうのも手ですよね。
若干収納サイズが大きく、重量も最軽量とは言い難いのでギアのコンパクト化・軽量化を望む場合は気になるかもしれませんが。ナチュラムさんには現在掲載されてませんが、同じシリーズには、「ワイド」「スタンダード」もあります。
¥17500

軽量化・コンパクト化を期待するのなら、2レイヤーのモデルがいいと思います。こちらは内張りがないので単体での使用はできませんが、その分収納サイズも小さく、重量も半分程度に収まりますよ。こちらにも「ワイド&ロング」が存在します。
¥12000

こちらはゴアテックス製のシュラフカバー。イスカの人気モデルです。
ゴアテックス3レイヤーで単体での使用も可能ですね。
モンベルのワイドに比べると幅が若干狭いですので、冬用のシュラフではカバーに入れると窮屈になることもあると思います。ご使用のシュラフの大きさをチェックしてから購入するといいでしょう。
3シーズンシュラフであればほぼ問題なくカバーに入れられると思いますよ。
ナチュラムさんでは現在ラインナップされてませんが、ワイドモデルもあります。ウィンターシュラフならそちらがオススメです。
防水性・透湿性に関してはさすが、ゴアテックスといったところで、シュラフを濡らすことなく就寝することができますね。
定価¥21000のところ、¥13910 33%割引

従来からあったウェザーテックシュラフカバーを軽量化したのがこちらのスーパーライト。
表皮のクロスを70Dから40Dに薄くすることとファスナーの長さを半分に詰めることで約120gの軽量化を果たしています。さすがにゴアテックスに比べると若干重量はありますが、コストパフォーマンスという点では魅力ですね。
レインウェアにも使用されるウェザーテックファブリックなので防水性は十分。透湿性は若干劣るものの実用範囲ですね。こちらも単体での使用も可能です。
肩幅が約84cmとなっているので、3シーズンシュラフで使用するのがちょうど良い大きさでしょう。ウィンターシュラフではちょっと厳しいと思います。
定価¥10500のところ、¥7101 32%割引
ダウンに限らず、化繊中綿シュラフでもできれば濡らしたくはありませんよね。化繊中綿のシュラフでもカバーはオススメです。化繊シュラフはウィンターモデルになるとかなり大きくなることがあるので、カバーに収まるか事前にチェックした方がいいと思います。
カバーを使用することで、多少の保温性アップにもつながります。冷たい風が直接シュラフにあたることがないので、ヒートロスを抑えることができますからね。
シュラフカバー・インナーシーツはこちらにも
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Posted by あごひげあざらし at 16:16
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