お気に入りのテントやタープも長く使っていると劣化してきますね。
劣化の最たるものが撥水性能・防水性能の低下です。
撥水しなくなってクロス全体にベタ~と水の膜ができるようになるとクロス全体に水が浸みてきます。
また縫い目に施されているシーリング処理もシーリングテープが劣化して剥がれた状態では浸水の原因になりますね。
現在であれば思い切ってテントクリーニングに出す、というのも選択肢の一つです。オプションで撥水加工をしてくれるショップもありますしね。
できるだけ低コストで行うならセルフで撥水剤を塗布したり、シーリングテープの貼りなおしをすることになります。
テムポ化学(TEMPO) テント用強力防水液 パラウエット
フライシートやテントフロアの撥水処理にはお馴染みのアイテムでしょう、テンポ化学のフッ素系撥水剤パラウェット。ポリエステル幕やコットン、ポリコットン幕にオススメです。
シルナイロン系はシリコーン系撥水剤を使用する必要があるのでフッ素系のパラウェットはオススメしません。
こちらは刷毛や筆を使用して塗るタイプになります。作業前に刷毛と小さめのバケツなどを用意してください。
揮発性の高いパラウェットは容器に小出しにしながら塗る必要がありますからね。容器に付属する樹脂製ノフタも使用できますが刷毛のサイズによっては小さくて使いにくいです。
対象物は汚れを落として乾いた状態にしてから塗りはじめてください。
テントであれば設営した状態が塗りやすいですね。大型テントやタープでは手が届かないので地面に広げて塗ることになります。塗るのは幕の表面ですよ。
非常に揮発性が高いので塗ったそばから乾いていきます。塗り残しがないよう狭い面積に分けて塗るといいですね。
塗り終わったらしっかり乾燥させて終了です。天気や気温にもよりますが15分~30分程度で完全に乾きますよ。
注意点としては石油溶剤系なので火気厳禁です。間違ってもくわえタバコで作業などしない方がいいですよ。
吸引してしまうと呼吸器に悪影響があるのでマスクなどを着用して行うといいです。
肌に付いた場合は炎症を起こすことがあるので水で洗い流してください。ゴム手袋着用を推奨します。
ソロテントであれば1Lで2~3回の塗布が可能です。大型幕だと1回分程度ですね。
使用後に保管する場合はキャップをしっかり閉めてください。揮発しちゃいますから理想は風通しのよい涼しい場所で保管してください。
1L缶のほかに大型幕や複数の幕に使用する場合は3.5L缶もあります。
1Lサイズは
¥2839(税込) 22%割引
3.5Lサイズは
¥9130(税込)
手軽に行うならスプレータイプの撥水剤も。ムラなく吹きかけるのは難しいですが簡単ではあります。スプレーを幕から離しすぎないようにすると無駄になりにくいですね。
こちらはフッ素系の撥水剤です。使い方次第ですがこれ1本でファミリードームテント1張くらいをまかなえます。
¥1180(税込)
シリコーン系の撥水剤はこちら。シルナイロンなどのシリコーン処理されている幕にオススメです。
¥909(税込) 45%割引
撥水皮膜を形成するのがこちらのニクワックス テント&ギアソーラープルーフ。ナイロン素材に特にオススメです。透湿素材には使用できません。透湿性をなくしてしまいますからね。
¥1512(税込) 24%割引
テント・タープにはどうしても縫い目が存在します。縫い目はシームテープやシーリング剤で防水されてますが経年劣化でテープやシーリングが剥がれてしまいます。そこから雨漏り、浸水が起きますね。
テープを貼り替えたりシーリング剤を再塗布すれば安心です。
古いシーリングテープやシーリング剤を剥がして洗剤などで粘着剤や汚れを落として乾燥させてから作業してください。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) シームレステープ
シームテープは各社から発売されてますが、あまり差はないようです。ポリウレタン製の粘着性テープになりますね。
縫い目に沿ってテープを貼るだけでも粘着力があるのである程度のシーリングが可能です。
しっかりと接着する場合はアイロンで圧着させてください。長持ちさせるならアイロン推奨です。
ポリエステルやナイロンは熱に弱いのでアイロンは低温に設定してハンカチなどの当て布を使用してください。
直接アイロンを当てると幕が溶けてしまう場合がありますよ。
低温でも長時間当て続けると溶けるので手早くアイロンを押し当てて接着します。20~30cmづつ細かく張っていくのがオススメです。
こちらは2cm幅の20m巻。
¥1461(税込) 34%割引
GEAR AID(ギアエイド) シームグリップ+WP
テープより作業しやすいのがこちらのシームグリップです。樹脂系の接着剤ですね。接着剤が縫い目を塞ぐことで防水します。
ボッテリと塗ってしまうと乾きにくいですし凸凹も気になります。チューブから出したら均等に伸ばしてください。
付属の刷毛でもいいですが管理人はプラスチックのスプーンで塗ってました。
チューブ1本で約4mの処理が可能ですが、縫い目すべてに使用するにはコスパが悪いのでフライシートのコーナー部分など縫い目が複雑でテープの貼りにくい場所で使用してましたね。
焚き火などの火の粉で開いてしまう小さな穴。これも雨漏りの原因ですね。ピンホールくらいであればシームグリップで補修可能ですよ。
欠点としては完全硬化まで時間が掛かることでしょう。こちらのシームグリップでは完全硬化まで約8時間とされてます。
シームテープよりも劣化しにくいのはメリットです。
一度開封すると硬化してしまうので基本使い切りですね。しっかりキャップを閉めて密閉できる袋に入れ空気をできるだけ抜いて冷暗所で保存すると多少は保存可能です。
¥941(税込) 29%割引
こちらも同様のシーリング剤になります。ロングセラーのシームグリップで防水性の高さにも定評がありますよ。
¥1012(税込) 49%割引
シルナイロンのテントではシーリング処理がされていないものもあります。防水性を高めるならシーリング処理は必須ですね。こちらはシルナイロン専用のシーリング剤になります。1本で約7mのシーリングが可能。完全硬化まで約6時間となってます。
¥939(税込) 29%割引
幕に小さな裂け目などができると雨漏りだけでなく裂け目が広がってしまう可能性が高いです。カギ裂きなどはリペアテープで補修できます。
ロゴス(LOGOS) テント&タープ補修・透明マジックシール
リペアテープは幕との色合わせが難しいですが、こちらは透明なので目立ちにくいです。
また幕の両面に貼るタイプなので幕の強度も確保できますよ。
PVCのシールタイプなので張りもあり貼り付けやすいですね。
貼る面の汚れや油分を除去してから片面に貼ってしっかり圧着、その後もう片面に貼って圧着させてください。金属スプーンなどを押し当てるとしっかり接着できますよ。
ポリエステル幕との相性が良いテープです。PVCのフロアなどにもオススメですね。ポリコットンやコットン幕では接着性が落ちてしまいます。
¥1580(税込)
リペアテープの色合わせは難しいですがメーカー純正で同色があれば合わせられますね。
色合わせは難しいですが、ポリエステルタフタ、ナイロンタフタ、リップストップナイロンのリペアシートはこちらも。
雨キャンプになる前に防水性撥水性の強化を。