オープンタープの材質の話!使用ニーズに合わせたチョイスを!

あごひげあざらし

2020年05月30日 19:05


風の気持ちいい季節になりました。今年はコロナウィルスによって絶好のアウトドアシーズンが散々になってしまってますね。
でも緊急事態宣言も解除されたことで、徐々に日常を取り戻せるはず。そんな時に備えておきたいですね。

風の気持ちいい季節、管理人はオープンタープを好みます。シェルターよりも開放感のある空間が好きですね。

そのオープンタープ、材質の種類によって特徴も変わりますよ。ニーズに合わせてチョイスしたいですね。
そんなわけで、タープの材質のお話です。

オープンタープで使用されている材質はポリエステル、ナイロンといった化学繊維とコットンキャンバス、そしてコットンとポリエステル混紡のポリコットン(TC)などがありますね。

まずは最も一般的に使用されているポリエステル。

DOD(ディーオーディー) いつかのタープ

種類が豊富で様々な大きさ、形状のものが販売されてます。そのため安価なものから高価なものまで予算に応じた選択もできますね。

ポリコットンやコットンキャンバスに比べるとポリエステルは軽量な幕になりますね。幕の厚み(繊維の太さ)にも左右されますがそれでもポリコットンよりは軽いです。

ポリウレタンコーティングを施し、耐水圧も十分なレベルのものが多く、雨除けとして使用するならイチオシの幕ですね。
吸水性も低いので、雨天後の乾燥も短時間で済ませられますよ。

その反面、薄い色合いのクロスではTC幕より遮光性が劣ります。素材の透け感がありますね。遮光性を重視するならより濃い色のものや厚みのあるものもあるものを選びましょう。
遮光コーティングを施したものもありますよ。日陰を多く作りたいという場合は遮光コーティングされたタープもオススメです。

熱に弱いのも弱点の一つですね。火の粉が落ちれば溶けて穴が開きます。難燃性の加工が施されている幕でも基本的に穴は開きますね。燃え広がらない、というのが難燃性クロスです。

手入れも比較的簡単で形状、サイズなど幅広く選べるポリエステル幕は、最初に購入するオープンタープとしてもオススメですね。
代表的なポリエステルのオープンタープをいくつか載せておきます。
Coleman(コールマン) XPヘキサタープMDX

ユニフレーム(UNIFLAME) REVOタープII

スノーピーク(snow peak) HDタープ・ヘキサ

ogawa(小川キャンパル) システムタープペンタ3×3

Hilander(ハイランダー) トラピゾイドタープ450



続いて最近各社が力を入れているポリコットン(TC)幕。ポリエステルとコットンの混紡で、その比率によって質感も違います。ポリエステルが多くなればしなやかでポリエステルに近い感触に。コットンの比率が多ければややゴワつくようなしっかりした質感になりますね。

Hilander(ハイランダー) トラピゾイドタープ450 ポリコットン

ポリコットン幕は濃い日陰が作れる幕です。ポリエステルほどの透け感がありません。真夏の強い日差しでもしっかり日陰ができますね。
ポリコットン幕のタープもこのところバリエーションが多くなっているので、形状や大きさも選べるようになってますよ。

またコットンは熱に強い素材なので、ポリコットンも耐熱性があり焚き火の火の粉が落ちても穴が開きにくいです。表面が焦げる程度で済みますね。焚き火幕、薪ストーブ幕としても人気ですよ。

一昔前ののポリコットン幕では撥水性が弱く、水が浸み込み雨漏りすることもありました。最近では表面に撥水加工されているものが多く、昔ほどひどいことにはなりません。とはいえ、吸水性があるため長時間や強い雨では幕の裏面に水が浸みてきますね。
雨天後はしっかり時間をかけて乾燥させないとカビが発生しやすいですよ。乾燥は重要です。

またポリエステル幕に比べると重量がかさみます。ポリエステルより重くなるので重量を削りたい場合はサイズの小さいものを選ぶなどした方がいいですね。もちろん居住スペースは狭くなりますが。

日陰を重視したい人、焚き火をしたい人にオススメな材質ですね。
ポリコットン幕もいくつか載せておきます。
Hilander(ハイランダー) トラピゾイドタープ ポリコットン

DOD(ディーオーディー) ヘーキサタープ(ポリコットン製ヘキサタープ)

DOD(ディーオーディー) OKRA TARP オクラタープ

TENT FACTORY(テントファクトリー) TCウィングタープL

EVERNEW(エバニュー) Tarp 1 TC 445×425



ナイロン生地のタープは少数派ではありますが、軽量で引裂き強度に優れたものが多くなります。アルパイン向けやウルトラライト志向のモデルが多いですね。

HILLEBERG(ヒルバーグ) タープ 10 ウルトラライト

薄く軽量なナイロン幕はシリコンコーティングなどを施すことで高い撥水性を持たせたものが多いです。レインフライとして使用することも多いですね。シリコンコーティングは加水分解しないので耐久性も高いです。

価格はポリエステルなどより高価になりますが、軽さを重視する人には人気の材質です。幕のサイズからは想像できないくらいコンパクトに収納することもできますよ。ビバーグなどの際の保険としてもオススメです。

石油系のナイロン幕、どうしても熱には弱いです。ポリエステルよりも簡単に溶けてしまいますし、燃え広がることもあります。火気を使用する場合は十分な注意が必要ですね。

軽量化重視のバックパッカーやトレッカー、アルパインシーンなどにオススメです。
ナイロン幕もいくつか載せておきます。
HILLEBERG(ヒルバーグ) シェルター Tarp 20 UL Sand

カモック(Kammok) クーリー レインタープ

イスカ(ISUKA) オープンエア マルチタープ

BIG AGNES(ビッグアグネス) オニキスULタープ

EXPED(エクスペド) Solo Tarp

ファイントラック(finetrack) ゴージュタープ



コットンキャンバスのタープは現在かなり少なくなってますね。使い勝手の良いポリコットン幕が多くなったことで、重く吸水性のあるコットンキャンバスは使用されなくなってきてます。

用途に合わせた材質を選ぶとキャンプの快適度も変わってきますね。







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