管理人も時々引っ張り出して管釣りやバスフィッシングに使用してますクローズドフェイスリール、スピンキャストリールともいいますが。現在、国内メーカーではダイワがリリースしている
スピンキャスト80と
アンダースピン80だけとなってますね。あまり人気はありませんが、使ってみると扱いやすくて面白いリールですよ。もちろん主流になりきれないにはそれなりの理由というか欠点もありますが、メリットも多いんです。
管理人はスピンキャスト80が欲しかったんですが、それに合わせるロッドがなかったのでアンダースピン80にしました。スピニングロッドが使用できますからね。スピンキャスト80は現在のベイトロッドではちょっとリールシート位置が高く感じちゃうんです。もちろん使えないことはありませんが。好みの問題かな。
で、そのクローズドフェイスリール、ダイワの
スピンキャスト80・アンダースピン80とロッドがセットになったスターターキットがナチュラムさんから登場しました。
ナチュラム 誰でも簡単!バスエントリーセット(クローズドフェイスモデル)
スピンキャスト80にプロックスのベイトバスロッド、
ホットロッド562MLBとプラノの
フィールドボックス、さらにルアーが3点セットになってます。
¥8990(税込)
ナチュラム トラブル激減!初心者にオススメ!バスコンプリートセット
こちらはアンダースピン80にバッカニアのスピニングバスロッド、
Katana BKS60L-2Eとフィールドボックス、ルアーが3点のセットとなってますね。
¥10800(税込)
どうしてエントリーにオススメか、というと、リールを使用してルアーをキャストする、という動作が簡単だからです。ベイトリールほど慣れは必要ありませんし、スピニングリールよりキャスト動作が少ないですね。「ロッドを振る」という動作に集中しやすいので、キャストを早く覚えられるんです。
スピンキャスト80の操作は簡単です。まず、キャスト動作を説明してみますね。
ティップから程よい長さの垂らしをとったら、クラッチボタンを押します。ボタンを離してしまうとラインが出てしまうので、キャストに入るまでボタンは押したままですよ。
ロッドを10時の位置に倒して構えます。そのままロッドを前方に振りながらクラッチボタンを離すとルアーは飛んでいきますよ。ロッドは2時の位置まで振りますが、クラッチボタンは1時~2時の位置の間で離して下さいね。
ルアーが着水したらハンドルを巻けばクラッチがつながり、リトリーブができます。
アンダースピン80の場合はクラッチボタンではなく、キャスティングトリガーというレバーを引く、離すという動作になるだけの違いですね。
要するにリール操作はクラッチボタンを押す(トリガーを引く)→クラッチボタンを離す(トリガーを離す)→ハンドルを回す、これだけでキャストからリトリーブまでができてしまうんですね。サミングやフェザリング、ベールの開閉などの操作は不要です。これならロッドワークに集中しやすいですよね。
スピンキャストリールはラインが放出される時に、フロントカップに接触しながら出て行きます。これがスピニングリールのフェザリングに近い効果を持っているんですね。なのでライントラブルも実は少ないという特徴がありますよ。
リトリーブに入る際にラインスラッグが出過ぎていて、ラインがたるんだ状態で巻いてしまうとライントラブルの元になります。これはベイトでもスピニングでも同じことですよね。テンションを掛けて巻き取ることが肝心です。ランが弛んでいる場合はフロントカップ近くでラインをつまみテンションを掛けてある程度巻き取ってくださいね。そうすればライントラブルはほとんど起きませんよ。ドラグを出さなければ糸よれも起こしにくいのがスピンキャストリールですから。
スピンキャスト80、アンダースピン80にはドラグも搭載されてます。正直なところ、あまり高性能なドラグとはいえませんが実用性はありますよ。ラインブレークを効果的に抑えてくれます。ややすべりにムラがある感じがあるので過信は禁物ですね。
またアンチリバースレバーも採用されてますね。オフにするとハンドルが正転逆転両方向に回ります。ラインの垂らしを調整したりすることもできますし、裏技的に使うこともできますね。大型がヒットしたらレバーをオフにしてラインの送り出しを自分で調整するという使い方です。レバーブレーキリールのような感じで、魚の走りを止めることも可能ですよ。あくまで裏技なので初心者にはオススメしませんが、楽しいんです、これ。
もう一つの裏技としては、クラッチボタン(キャスティングトリガー)で、ラインをロックする、という使い方があります。ボタンを押すとラインがフロントカップに押さえつけられるので出て行きません。これをヒットしてから使うのは、ストラクチャーに潜られそうになった時にラインロックして引っ張り出すような場合ですね。ラインブレークのリスクはありますが、潜られるともっとリスクが高いですから非常手段として有効です。
スピンキャスト80、アンダースピン80ともに6lbナイロンラインが95m巻いてあるのですぐ使用できます。
もちろんスピンキャストリールが万能とは言いません。構造上の弱点がありますからね。
ピックアップピンでラインを拾ってリトリーブに入るんですが、ピンが細いのでラインの負荷が大きいです。ベイトやスピニングよりもラインが傷みやすい傾向がありますね。そのため、パワーゲームには向いていません。ギア比も高くできないので、巻き取りスピードが遅いのも場合によっては弱点になります。
キャスト時にはフロントカップに接触しながらラインが出て行きます。そのため飛距離はあまり期待できません。大遠投を必要とする釣りには適してませんね。
そして、これは構造上の弱点ではありませんが、入門用、というイメージが強いためか、チープな印象が消えません。メーカー側も低価格な作りをするため、質感が安っぽいですよね。ベアリングもほとんど使用されませんし、ハンドルの回転フィールも滑らかとは言いがたいです。
最新の技術を盛り込めばもっと高性能なスピンキャストリールもできるとは思いますが、販売量が見込めないから仕方ありませんね。
ということで、スピンキャストリール。
スピンキャスト80
¥3306(税込)
アンダースピン80
¥3286(税込)