ナチュラムさんとナンガのコラボアイテム、またニューモデルが登場してますね。この秋、さらに追加されるようです。別注モデルの魅力はカタログモデルにはないカラーリングとちょっと低価格になっているところ。低価格になっているのはダウンの質の違いもあるようですが、実用上その違いを大きく実感することは少ないと思われますから、コストパフォーマンスが高いですよ。
ということで、注目のニューモデルを。
ナンガ(NANGA) ナノブラックダウンバック【別注モデル】
ブラックカラーの別注モデルです。カタログモデルには存在しないカラーですね。
このブラックカラーのモデルにはダウン量370gのモデルと620gのモデルが用意されてます。ファスナーの位置は一般的なサイドファスナーで、現在のところ370は右ファスナー、600には右ファスナーモデルと左ファスナーモデルがラインナップしています。
正直なところ扱いやすさではセンターファスナーモデルですが、シュラフにはサイドファスナーを採用したものが主流です。理由はたくさんあるんでしょうが、保温性という点でもサイドファスナーが優れますね。ファスナー部はどうしてもヒートロスを起こすポイントになります。ファスナーのところには保温材を入れられませんからね。ヒートチューブなどでカバーはしますが、防ぎきるのは難しいです。
このヒートロスのポイントは体の中心にあるより、腕側にある方が寒さを感じにくいわけです。また極限状態になた場合、心臓を含む体幹部は特に温度を保持しないといけないので、できるだけ影響の少ないサイドにファスナーを使用するという意味合いもありますね。登山用品から生まれたシュラフらしい考え方です。
で、このナノブラックダウンバッグですが、使用しているダウンは650FPのスペックです。ナンガのスタンダードダウンですね。このFP(フィルパワー)が高いほど、ロフト(膨らみ)の回復率が高い証で羽毛の間により多くの空気を含むことができます。空気が断熱層となり保温性を高めるわけですから、FP値が高ければ同じ重量でもより暖かくなりますね。そのかわりFP値の高いダウンは希少性が高くより高価になってしまいますけど。
650FPのダウンはシュラフ用としては平均的なスペックになりますね。上を見ればきりがありませんが十分な性能だと管理人は思います。もちろんどこで、どの季節で使用するか、とか、寒さへの経験値などでも変わってくるんですけどね。
シェルの表地にはレインウェアにも使用されるナノ テックス加工を施した30Dリップストップナイロンを使用してます。ダウンは水に濡れると急速にしぼんで保温性を失ってしまいますが、表皮に撥水加工を施すことで対処。縫い目へのシーリング加工は施していませんから完全防水ではありませんが、多少の水濡れならダウンまで浸水することは少ないですね。雨天でのキャンプでもダウンの保温性を損ないません。
30Dは繊維の太さを表しますが、ナンガの
スタンダードダウンバッグに使用される40Dより一回り細い繊維を使用していることになります。生地も薄くなるのでその分軽量になりますね。裏地も20Dナイロンタフタで、しなやかでソフトな肌触りになってますよ。こちらにも撥水加工が施されてますね。
370STDはシングルキルト構造の3シーズンモデルになります。サイトでの情報では快適使用温度マイナス3度となっていますが、これはあくまで目安です。寒さが苦手な人やシュラフに不慣れな方だともう少し上の温度帯になるでしょう。0度前後までと考えたほうがいいと思います。寒さへのスキルがある方ならマイナス5度程度でも十分使用できると思いますね。
600STDは保温性の高いボックスキルト構造の3シーズンモデルです。ダウンの封入量は620gです。平地であればウィンターシュラフと言っていいスペックですね。快適使用温度がマイナス6度となってますが、やはりこれは目安としてお考え下さい。氷点下に下がることが想定されるような場合でも十分使用できますよ。登山で使用するなら3シーズンモデルですね。
ナンガのカタログモデルはもちろん、他社のダウンシュラフと比べてもスペックと価格からすればかなりコストパフォーマンスが高いナチュラムさん別注モデル。シュラフ購入をお考えなら候補に入れてはいかがでしょうか。
350STDが
¥14990(税込)
600STDが
¥25990(税込)
ナンガ(NANGA) ナノワインダウンバック 350STD【別注モデル】
こちらはすでに春先にリリースされてたナチュラムさん別注モデル、ナノワインダウンバッグ。スペックはナノブラックと同じですが、カラーがワインレッドになってます。この色もあまりシュラフでは見かけないカラーかな。
ダウンの量は350gとブラックの370より20g少ない設定です。
¥14390(税込)
ナンガ(NANGA) コンパクトDX120【別注モデル】
こちらもこの秋に登場したニューモデルですね。フードレスの軽量ダウンバッグ、コンパクトDX120です。
一応3シーズンモデルとなっていますが、それはあくまで平地での話でしょう。高地ではサマーシュラフとして活躍しますね。ギアの軽量化もできますし。
シェルは30Dナイロンの表地に20Dナイロン、撥水加工が施されてます。そして封入されるダウンは760FPの高品質ヨーロピアンダウンですよ。ナンガのカタログモデルでも上級モデルに採用されているダウンですね。少ないダウンの量でも保温性は見た目以上となります。その高品質ダウンを120g使用してますね。
フードレスだしダウンは120gと少なめですから収納サイズはとてもコンパクトです。500mlペットボトルより少し太い程度ですから、かさばりません。収納スペースが限られるバイクツーリングやバックパック、トレッキングなどで重宝するんじゃないでしょうか。
そしてこのフードレスシュラフはインナーシュラフとしても使用できます。ちょっと細身に作られているのでマミーシュラフの中に入れることもできますし、封筒型シュラフなら余裕で重ねることができますよ。
手持ちのシュラフじゃちょっと寒かも、という時でも携帯していけば保温力を高めることができますね。フード部分がないからインナーシュラフとしても使いやすいです。夏や平地の晴秋は単体で、気温が下がったらインナーでとオールシーズン使用できるシュラフですね。
ナチュラムさん別注モデルはブラックの表地にパープルの裏地となってます。
¥14990(税込)
今後、好評のセンタージップバッグもモデルチェンジするようなので、ナチュラムさんとナンガのコラボシュラフは注目ですね。
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