ダイワが昨年8月リリースしたベイトリール、
ブレイゾン(BLAZON)。さらに今月リリースされた
タトゥーラ(TATULA) 。どちらも実勢価格1万円代前半から後半の普及モデルです。価格の割に機能性が高く実釣性能も高いです。久々にダイワベイトリールのヒット作になりそうですね。
ダイワ(Daiwa)TATULA(タトゥーラ) 103SH-TW
まず先日リリースされたタトゥーラ。現在ナチュラムさんでは30%割引で税込価格
¥18375となってます。価格で言えばシマノの
14スコーピオンやアブの
REVO LT、
REVO ALTあたりがライバルになりますね。もちろん価格帯は同じでも各社それぞれ特性が異なるので直接は比べられないかもしれませんけど。
本体重量で言うと最も軽いのが
アブ REVO LTの174g、ALTの179g、次いで
14スコーピオンの210g、そしてタトゥーラの220gとなりますね。
ブレーキシステムはタトゥーラとレボ LTがマグブレーキ、14スコーピオンとレボ ALTが遠心ブレーキとなってます。マグブレーキのタトゥーラ、レボLTはもちろん、14スコーピオンとレボALTも外ダイヤルでブレーキ調整が可能です。マグはブレーキ0からマックスまでダイヤルで済みますが、遠心ブレーキはブレーキブロックのオンオフやブロック交換でサイドプレート開閉の必要はありますね。遠心ブレーキの外ダイヤルは微調整の範囲になります。
で、タトゥーラのブレーキは遠心力で出入りするインダクトローターを採用したマグフォースZ。マグブレーキに遠心ブレーキの要素を加えたタイプで、ブレーキに限っていうと4機種の中ではもっとも扱いやすいですね。極端にいえばベイトリール初心者の人がもっともキャストしやすく飛距離を確保できるのがタトゥーラじゃないでしょうか。
その飛距離を出せるというのはブレーキシステムだけじゃなく、タトゥーラに採用された
TWS(Tーウィングシステム)ですね。T字型のレベルワンダーはクラッチに連動し、クラッチを切るとレベルワインダーが半回転(1/4回転)。
ライン放出時は放出抵抗の少ない横長のスペースをラインが通ります。接触抵抗が少なくなるため飛距離が伸ばせるわけです。
このTWSは
T3シリーズでも採用されていますが、タトゥーラの方が後発なためか洗練されてますね。サムレストごと開閉するT3シリーズよりシンプルで機能は同等です。構造もシンプルになっているので、今後同様の機能が後発モデルにも搭載されるかもしれませんね。
フレームは4機種ともにアルミフレームで強度を確保してます。サイドプレートの材質はタトゥーラがアルミ、レボLT・ALTがカーボン、14スコーピオンが樹脂となってますね。タトゥーラは高い強度が要求されるアメリカのトーナメントシーンを想定したモデルだけあって強度重視のようです。
ラインストックは14スコーピオンがナイロン5号(20LBクラス)が100mストックできる200スプール、レボALTがナイロン16LBクラスが100m、レボLTがナイロン8LBが100m、タトゥーラがナイロン14LBクラスが100mとこれも各モデルそれぞれですね。タトゥーラはソルト・フレッシュに対応するので、使用できるシーンも幅広いです。
もちろん14スコーピオンもレボもコストパフォーマンスの高いスタンダードベイトです。ただ、個人的には今現在、タトゥーラが1歩先んじているかな、と思います。国内では新規モデルですが、北米向けに先にリリースされたことで初期トラブルも少ないですね。久しぶりにダイワのスマッシュヒットになりそうなベイトリールです。
ダイワ(Daiwa)TATULA(タトゥーラ) 103H-TW
ダイワ(Daiwa)TATULA(タトゥーラ) 103SH-TW
ダイワ(Daiwa)TATULA(タトゥーラ) 103XH-TW
ダイワ(Daiwa)TATULA(タトゥーラ) 103HL-TW
ダイワ(Daiwa)TATULA(タトゥーラ) 103SHL-TW
ダイワ(Daiwa)TATULA(タトゥーラ) 103XHL-TW
もう一つのベイトリール、ブレイゾンは目新しい機能は搭載されませんが、実釣では不満のない仕上がりですね。
ダイワ(Daiwa)BLAZON(ブレイゾン) 100SH
実勢価格は1万円台前半のブレイゾン。ナチュラムさんでは30%割引の税込価格
¥12495で購入可能です。
この価格帯、ライバルとなりそうなモデルがありません。ベイトリールとしては隙間の価格帯ですね。強いて言うならアブの
プロマックスが近いんですが、ライバルと呼ぶには役不足な感じです。ちょっと上級モデルのレボ ALTと近い価格ではありますが。
シマノでもこの価格帯は空白になりますね。
バスワンXTとは価格差がありますし、機能的にも同クラスとは呼べません。性能的には
スコーピオン1000XTクラスと同等といえます。
そんなわけでコストパフォーマンスの高いモデルです。1クラス上の価格帯にあるリールと見劣りしないモデルですからね。フレームは強度の高いアルミフレームデ、ビッグワンとのファイトも不安がありませんし耐久性も期待できます。ハンドル側のサイドプレートはアルミ製、ブレーキ側が樹脂製となってます。
ブレーキはローター固定式のマグブレーキ、マグフォースを採用してます。ちょっと飛距離は出しにくいセッティングのブレーキですが、実用上は不満の出ないレベルの飛距離が期待できます。またキャスト初期から適度にブレーキがかかるためバックラッシュもさせにくいですね。外ダイヤルでルアーのウェイト・種類・風向きなどに合わせることでトラブルが回避できます。この価格でジュラルミンスプールが搭載されてますし、メインギアは大口径化され巻き取りパワーも高いです。
ちょっと組み立て精度のよくない個体があったようですが、リリースから時間が経ったことでそういった初期トラブルも少なくなってます。
キャスコン・マグブレーキを状況やルアーに合わせて、サミングしながらキャストするというベイトリールの基本を身につけられるスタンダードベイトリールです。1万円台前半で入手可能なのでエントリーにもオススメできますし、ソルトウォーターでハードに使い倒す方、サブタックル用にもいいですね。
ダイワ(Daiwa)BLAZON(ブレイゾン) 100H
ダイワ(Daiwa)BLAZON(ブレイゾン) 100SH
ダイワ(Daiwa)BLAZON(ブレイゾン) 100HL
ダイワ(Daiwa)BLAZON(ブレイゾン) 100SHL
ダイワのベイト、意外といいですよ。
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