気温も下がってきました。やっと関東の平野部でも管釣りシーズン突入という感じです。本来冷水性の鱒族ですから、高水温は苦手ですのでこれから来年の春先くらいまでが熱い(寒いけど)シーズンですね。
特に高水温が苦手な大型サイズもこれからドンドン放流されますから、ネイティブではなかなかお目にかかれないビッグワンとも出会える確立が高まります。
管釣りに行ってみたいな、という人にエントリー向けタックルをご紹介しておきましょう。ロッドとリールとラインでトータル2万円以内を目安にします。エリアフィッシングではロッドなどのタックルも重要ですが、それ以上にルアーの種類が膨大!ルアー代と釣行費を含めても3万円程度から始められる、という計算です。道具に凝れば欲しい小物も増えますし、移動にかかる予算はまた別途必要でしょうが、意外と低予算で始められるのも管釣りの魅力ですね。
ではまずは入門用にオススメなロッドから。入門用といってもある程度のレベルまで対応できるグレードがおすすめですね。そのほうが長く使えるし、後々サブロッドとしても使えますからね。
アブガルシア(Abu Garcia)マスビート MSII-602SUL
アブガルシアのトラウトロッドシリーズ、
マスビート(鱒人)の2世代目です。初期のモデルも低価格ながら高級感のある作りでしたが、2代目もそれを継承してます。
スピニングリールの名品、カーディナルをイメージさせるようなグリーンを基調にしたロッドは安っぽさを感じさせません。ワンランク上の質感を持ってますね。トラディッショナルなコルクグリップに天然木リールシートは寒いフィールドでも手にやさしいですよ。
2代目になって、トップガイドにはSiCリングを採用しました。ラインへの攻撃性が少ないSiCはライトラインを使用する管釣りには最もオススメのガイドですからね。本音を言えばオールSiCと言いたいところですが、それはもう1ランク上のロッドになってしまいます。一番負荷のかかるトップガイドに滑りのいいSiCを使用しているので許容できますね。
ミディアムスローアクションのSULはスプーンの巻きの釣りが得意です。スプーンをキャストしてステディリトリーブという管釣りでは基本中の基本の釣り方ですね。まずはここから最初の1匹を目指しましょう。1g以上のマイクロスプーンでも十分キャスト可能ですが、最初は1.5g以上のスプーンがキャストしやすいですよ。
定価¥10479のところ、¥8383 20%割引
メジャークラフトネクスティーノ エリアモデル NTA-602SUL
性能に対してリーズナブルなプライスが魅力のメジャークラフトさんの
ネクスティーノは、この価格帯でオールSiCのKガイド仕様ですね。かなりお値打ちかと。
ネクスティーノにはスプーニングに特化したXULパワーもラインナップされてますが、ちょっとトーナメント色が強いので、入門におすすめしたいのはSULパワーのロッドです。1.5gクラスのスプーンの巻きの釣りに最も適しているのがこれですね。レギュラースローアクションはトラウトのアタリを弾くことなくのせられます。巻き合わせの練習にもうってつけです。
小型のプラグもキャスト可能で、1本のロッドでスプーンもマイクロクランクも、という使い方もできますから、複数のタックルを準備しなくてもいいというメリットもありますね。
Kガイドはラインが絡みにくく、ストレスなく釣りができますよ。極細ラインを使用する管釣りでは、ガイドにラインが絡んでキンクするだけでライン強度が大きく落ちてしまいます。ラインブレークを未然に防ぐ意味でもKガイドは価値がありますね。
定価¥11550のところ、¥9810 15%割引
ダイワ(Daiwa)PHANTOM(ファントム) AT 60UL
ダイワのエントリーモデル、
ファントムATもおすすめですね。ATはエリアトラウトの略で管釣りに特化したシリーズです。こちらにもオールSiCのKガイドが採用されてます。ラインに優しいロッドですよ。
ロッドアクションはレギュラーテーパーで、ティップからベリーまでしなやかに曲がります。巻いて獲るという基本に忠実な釣りを覚えることができますね。ステップアップすると、自分のスタイルも決まってくるでしょうが最初は基本が大切ですよ。
XULパワーのロッドよりもキャストしやすいのがこのULパワーのロッドです。1g以下のマイクロスプーンを使用しなければ十分スプーニングロッドとして使用できます。1g以下のスプーンをメインに使用するならXULですが、キャストの難易度も上がりますから最初は1.5gで!
¥9840
シマノ(SHIMANO)トラウトワン エリアSP 60SUL
少し価格帯が上がってしまいますが、シマノならこちらの
トラウトワンエリアSPを。ダイワのファントムより1ランク上のシリーズと言えるでしょう。
上位モデルでもお馴染み、ハイパワーX構造を採用したブランクは強靭でキレのいい振り心地が魅力です。ちょっと1万円台のロッドの常識を超えちゃった感もあります。レギュラーアクションながら、キャスト後のティップの収まりがよく、キャストがうまくなったような錯覚さえ覚えますからね。
もちろんガイドはSiCのステンフレームKガイド搭載です。
SULパワーのモデルは1.5g以上のスプーンから小型プラグまで対応するバーサタイルモデルです。キャストもしやすく巻きの釣りにもアジャストしますよ。多少予算オーバーになるかもしれませんが、オススメしておきます。
定価¥17115のところ、¥11980 30%割引
続いてリールですが、もちろん使用するのはスピニング。サイズはダイワなら1003、2004クラス。シマノなら1000S、2000S、C2000Sといったところになりますね。ナイロンラインの3~4lbが100m程ストックできるサイズということになります。使用するライン長は50mもあれば十分なんですけどね。
リールも上を見ればきりがありませんが、個人的にはある程度のドラグ性能を持っていてライントラブルが少ないものをオススメします。
ダイワ(Daiwa)12 LEGALIS(レガリス) 1003
ある意味賛否両論かもしれないダイワのエントリーシリーズ、
レガリス1003です。一つ下のレブロスMXと基本的には兄弟モデル、大きな違いはローターブレーキの有無だけですね。
キャストの際にベールが閉じてしまうのを防ぐのがローターブレーキです。ライトラインを使用する管釣りではベールが閉じることでライン切れの原因になったりもするので、できればローターブレーキは欲しい装備なんですよね。だからレブロスMXよりもレガリスをオススメするわけです。
ドラグ性能は及第点でしょう。変に引っかかることもなくそこそこ快適にラインが出て行きます。ただ上位モデルと比べると、スプール下側の支持部が貧弱なのでスプールに多少ブレが出ます。これが原因で巻きのフィーリングが変化することがありますね。もちろん上位モデルと直接比べなければ気にならない部分かとは思いますが。
樹脂ボディを採用しているのでそれほど重くもないですし(220g)、軽量なトラウトロッドと組み合わせてもタックルバランスは悪くないですよ。スプールが軽いのでリールの重心もリールフットにあって持ち重りしにくいです。
定価¥10920のところ、¥7098 35%割引
ダイワ(Daiwa)レブロスMX 1003
ローターブレーキがない分、軽量な(210g)
レブロスMX。こちらも悪くはありません。ローターブレーキがなくてもローターを正しく扱えるならその分リーズナブルですしね。
定価¥8085のところ、¥6060 25%割引
シマノ(SHIMANO)10ナスキー 1000S
シマノのエントリーモデルでは
10ナスキーがリーズナブルですね。XーSHIPは搭載されませんが、シマノらしい滑らかな有機的なフィーリングは感じられます。ARーCスプールは飛距離も出るしトラブルも少ないですしね。
ラインローラーの形状だけがちょっと前時代的ですけど、これはこれで大きなトラブルは越しませんから問題ありません。
ドラグ性能に関してはレガリスといい勝負ですが、多少ナスキーの方が微調整が利くかな、という印象です。
重量は210gで軽量。ボディサイズはレガリスよりコンパクトにできてますよ。こちらはローターブレーキ(フリクションベール)搭載です。
定価¥9240のところ、¥6930 25%割引
少しスプール径の大きくなる2000番クラスだとラインの巻きグセが少なりますね。同じギア比でも巻き上げスピードが若干早くなります。スローリトリーブが基本のスプーニングではリトリーブスピードを意識的に遅くする必要はありますね。
ダイワ(Daiwa)レブロスMX 2004
定価¥8295のところ、¥5391 35%割引
ダイワ(Daiwa)12 LEGALIS(レガリス) 2004
定価¥11130のところ、¥7234 35%割引
シマノ(SHIMANO)10ナスキー C2000S
定価¥9765のところ、¥8082 17%割引
シマノ(SHIMANO)11 エルフ C2000S
定価¥8085のところ、¥5650 30%割引
欲を言えば、ダイワならリアルフォーモデル、シマノならXーSHIP搭載モデルも捨てがたいところです。巻きのフィーリングも上質ですし、ローターが軽量化され高感度に仕上がってますからね。2万円で収めるのは難しいですが、予算に余裕があるならオススメです。
シマノ(SHIMANO)12 アルテグラ C2000S
定価¥15225のところ、¥10657 30%割引
ダイワ(Daiwa)11フリームス 2004
定価¥16905のところ、¥10988 35%割引