ラインの放出抵抗激減?!ダイワT3!

あごひげあざらし

2011年06月05日 17:33


今年ダイワがリリースした新しいベイトリール、T3。ハリウッド映画じゃありませんからね。

さすが最新モデルだけあって、気になるポイントがいくつもあるんですが、その中でも最も気になるのが「TWS(Tウィングシステム)」という機構ですね。

ラインの放出抵抗を軽減することで、従来のベイトリールよりも飛距離が出せる、だけじゃなく、キャスティングアキュラシーも向上するというシステムです。

スプールにラインを整然と巻き上げるためには、レベルワインダーは欠かせない機能です。もちろんレベルワインダーを持たないベイトリールというのも存在しますが、それは特殊なものだったり、ソルトのジギング向けだったり。
ルアーをキャスト&リトリーブする、というルアーフィッシングのシーンにおいてはレベルワインダーは必須装備ですよね。これがないとスプールへの巻き上がりが大きく偏ったりして、キャスト時のトラブルを誘発します。中には、自分の指を使ってレベルワインダー代わりにしちゃう方もいますが、そういった方は少数派ですからね。

でも、このレベルワインダー。キャストの際には抵抗になってしまいます。キャスト時にスプール回転と同調せず、動かないものであれば接触抵抗が大きくなりますし、スプール連動式のレベルワインダーはレベルワインダーを動かすためにスプール回転が犠牲となりますし。

ラインの接触抵抗を減らせば飛距離もアップします。また、同じ距離までキャストするのなら、抵抗の少ないレベルワインダーを持つリールは飛距離に余裕がある分だけ、正確さを重視できますしね。

で、ダイワの出した答えがこのTWSなわけです。
キャスト時には、クラッチに連動してリール上部のカバーもポップアップします。そうすると特徴的なT字型のレベルワインダーの上側、左右に広がったポジションにラインが導かれ、接触抵抗が少なくなります。もちろん、まったく抵抗がなくなるわけじゃありませんけどね。出口が大きくなるわけですから、ラインに無理な力がかかりにくいですね。

リトリーブ時には、やはりクラッチに連動してカバーが閉まります。このとき、カバーに取り付けられた整流バーがラインを上から押さえるので、スムーズにレベルワインダーの真ん中下側に導かれます。一般的なベイトリールよりも狭く作られているから、スプールに整然と巻くことができますね。
それと裏技として、このカバーを押し下げることでクラッチを戻すことも可能です。これって、カバーフィッシングでは重宝しそうです。シマノのクイックファイヤーみたい。

ライン放出時には接触抵抗を減らし、巻上げ時にはしっかりテンションをかけることができるTWSは、果たしてギミックか、ニュースタンダードか。現物を見てみたいな、と思うリールですね。

ボディはカーボン樹脂のザイオンを使用し、軽量に仕上げてますね。カタログでは180gとなってます。もちろんもっと軽量なベイトリールも存在しますが、最軽量の部類に入るスペックです。

ブレーキシステムはダイワZ2020にも採用されるマグフォース3Dが搭載されます。ボディ下のスイッチで3つのモードに切り替え可能です。サイドプレート内のダイヤルが20段階なので、3×20で60段階のブレーキ調整が可能。
その日その時の風向きや風の強さ、ルアーウェイト、ルアー形状などに合わせて微調整できます。正直なところ、調整幅が多すぎて、ダイヤルは固定でモードのみの調整になっちゃうかも。管理人ならあまりダイヤルはいじらないでしょうね。
シマノのデジコンと同様、ベイトリールのキャスティングの敷居がグッと下がってきてますね。

同じく、ラインの放出抵抗を抑える、というコンセプトのリールがあります。こちらですね。

Gear-Lab(ギアラボ)U.S.REEL スーパーキャスター 1000Pro

シーソー式レベルワインドというシステムを採用したU.S.REELのスーパーキャスターというシリーズです。こちらも構造や形状は別物ですが、テーマはレベルワインダーの抵抗軽減ですね。
レベルワインドの高さを変えることもでき、対応できるルアーのウェイトも幅広くなってます。そして面白いのは、スプールの回転方向が「逆回転」ということ。面白いですね。
¥38480

Gear-Lab(ギアラボ)U.S.REEL HIBDON スーパーキャスター 800SX

こちらは廉価版(?)。スプールは正回転、レベルワインド位置は固定ですが、シーソー式のものを採用し、放出抵抗は少ないですね。
¥19950

マグフォース3Dを搭載しているのはDAIWA Z

ダイワ(Daiwa)DAIWA Z2020HL

ダイワ(Daiwa)DAIWA Z2020SHL

ダイワ(Daiwa)Z2020H


スピニングの進化も著しいですが、ベイトも進化してますね。AR-CやABSⅡといった飛距離を伸ばせるスプールが登場しているスピニングに続き、ベイトも飛距離が試されてます。

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やっと入荷です、T3。

ダイワ(Daiwa)T3 1016H-TW

ダイワ(Daiwa)T3 1016HL-TW

ダイワ(Daiwa)T3 1016SH-TW

ダイワ(Daiwa)T3 1016SHL-TW


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